金沢市涌波で気密測定とFOボード

こんにちは、健太郎です。

8月4日は金沢市涌波でCONCEPT建築設計さまの現場の
気密測定を行いました。

まずは、外回りの配管目張りが浮いていないかチェックしました。
(テープの浮きによる気密漏れ防止のため)

いや~ いつ見ても丁寧に目張りされています。
まったくテープは浮いていませんでした。

この現場の断熱は内側(室内側) アイシネンのウレタン吹付、外側 フェノバボードの
ダブル断熱です。外側に断熱材があると配管の隙間が処理しにくいのですが
丁寧にコーキングされていました。

室内の排水配管の隙間はコーキングとウレタンで気密処理され
目張りが丁寧に貼られていました。

この現場は基礎断熱ですが柱周り、配線周りもしっかりウレタンで
気密処理されていました。

大きな吹き抜けと勾配天井(2階)があるためか
とても明るい家でした。

屋根に吹かれたアイシネンはもっこもこで、かなりの厚みがありました。

サッシはリクシルのエルスターX。
サッシ周りはウレタンで気密処理されていました。

この現場の大工さんの南さんです。気密断熱住宅に長きに渡り携わっておられる方で
いろいろ教えてくれる先生です。今回は福田温熱空調のFOボード(うちの屋根裏遮熱材)
の効能を教えて頂きました。

南さん「福田さんのとこのFOボード。母屋施工で屋根タルキがまるまる通気層になるよね。
今日なんて暑いから棟換気部分からジェット気流のように熱風が出てるよ。
それと、それ以外にも通気層が出来ること知ってた?」

 

私 『いえ、他に通気層ができるなんて知りませんでした。』

 

南さん「実はさぁ、FOボードを施工すると母屋に三角の隙間ができるでしょ。
そこが横軸の通気層になるんだよ。触って来てごらん。」
と言われました。(図の赤い熱風が出ている下の部分)

さっそく軒まで上がってみました。

棟換気部分をのぞきます。 結構な大きさですね。

おお~~出てる出てる。手を入れると熱風が噴き出していました。
この排熱効果を体感すると 皆さん『大きな通気層を設けよう』と思うでしょう。
また棟換気の必要性を再確認しました。

私自身、勉強不足で知らなかった。横軸の通気層。
母屋の上に三角の隙間がありますね。そこからは縦軸の棟換気ほどではありませんが
熱風が噴き出していました。
南さん、ほんとにいい勉強になりました。

脱線しました、仕事に戻ります。
気になる気密測定の結果ですが...。

C値 = 0.092cm2/m2 のウルトラ気密でした。(印字は四捨五入により0.1cm2/m2)

この結果に立ち会われたお施主さま夫婦は大喜びされていました。
私もウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)が出るとかなりテンションがあがりますし
こころの中でガッツポーズしています。

 

大工さん、監督さん、サッシ屋さん 暑い中 ほんとうにお疲れさまでした。

遮熱材FOボード

Posted by fok-rs