富山県高岡市下牧野で気密測定 2020/03/24
おはようございます
健太郎です。
3月24日は、富山県高岡市下牧野で
㈱ジュープラスさまの現場の
気密測定を行いました。
その日はとても暖かく
現場の前に植えられた桜の花が
咲き始めるころでした。
室内は断熱工事が終わり
ボードを貼り始める前の状態。
気密測定器の取り付ける窓を
迷う現場でした。
測定器の取り付け位置は…
出来るだけ小さな窓で全開できること。
気密測定器の取り付けスペースが確保できること。
電源が確保しやすい場所であること。
などなど、探して取り付けます。
壁の断熱はMAGの
イゾベール・バリオ(調湿気密気密シート)に
セルロースファイバーを充填。
フランスで開発されたイゾベール・バリオの
調湿気密シートは 冬期の防湿と夏期の透湿を
可能と謳っています。
屋根の断熱はEPS( ビーズ法ポリスチレンフォーム)の
180ミリ(2枚合わせ)。
サッシはYKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。
サッシ周りは気密テープで
気密処理。
さて、気になる
気密測定の結果はいかに...。
C値 = 0.20cm2/m2 の超高気密でした。
αA(家全体の隙間)=18cm2。
10台の αAは かなりレベルが高いです。
ここの延床面積(気積を含む)は
88.54m2と少しコンパクト。
C値 = αA ÷ 延床面積 なので
延床面積が小さいとC値はどうしても不利です。
小さい延床面積でも
キッチン、ユニットバス、トイレ、エアコン、
換気システム、玄関、サッシ、電線の引き込みなど
気密漏れし易いモノが付くからです。
そんなこと言ってられないので
C値改善(隙間埋め作業)をはじめます。
大工さん2人、監督さん、私で
結構探したのですが気密漏れする箇所は
なかなか見つかりません。
ここは基礎断熱の仕様(床下が室内扱い)。
大工さんに長時間、床下に潜ってもらい
基礎貫きの配管周りにコーキングを
追加してもらいました。
さてさて、C値改善後の
測定結果はいかに...。
C値 = 0.16cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
立ち合いされた監督さんは ほっとして
測定結果を撮影されていました。
C値改善によって αA(家全体の隙間面積)が
18cm2 → 15cm2 と
3cm2の隙間が埋まりました。
たった 3cm2ですが
もともと高い気密レベルで 3cm2
埋めるのは至難の業です。
大工さんの気合と根性と
プライドで改善した 3cm2でした。