福井県坂井市三国町で気密測定 2020/05/26
おはようございます
健太郎です。
5月26日は 福井県坂井市三国町で
日の丸工務店さまの現場の
気密測定を行いました。
室内がとてもきれいに清掃された
2階リビングの現場でした。
大開口サッシから外を眺めると
家の前の道路に沿って
桜が植えてあることに気が付きました。
ずっと奥まで 桜。
いや~桜が咲いているときに
来たかったです。
サッシは開口の大きなモノが
YKKのAPW430(樹脂トリプルガラス)。
小さめのサッシが
APW330(樹脂ペアガラス)の仕様。
断熱材は屋根が
ウレタン吹付断熱。
壁がネオマフォーム。
コーキングでしっかり
気密処理されていました。
さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。
C値 = 0.37cm2/m2 の高気密でした。
表示は四捨五入により0.4cm2/m2。
「えっ!めっちゃ悪い」と大工さん。
この大工さんは 3回連続
C値=0.1cm2/m2を叩き出しています。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まず、コーキングの怪しいところを
追加でコーキング。
怪しい部分がないか
ガン見して探しています。
コーキングの気密処理は見た目より
上から押さえてナンボ。
地味に時間がかかります。
配管周りでちょっと怪しい箇所を発見。
ウレタンで気密処理しました。
2階の階段上の角が怪しい。
ウレタンで気密処理。
ありました! 梁と屋根の隙間。
丸印部分から少し気密漏れがあったので
ウレタンを充填しました。
駄菓子菓子(だがしかし)
こんなに気密処理したのに
0.3cm2/m2にも届かない状態。
ここまでで1時間半ほど
掛かっています。
原点復帰で再度確認。
ここは基礎断熱の現場。
基礎貫き部分を再チェック。
床下換気システムの穴や
水抜き穴はしっかり目貼りされていました。
エコキュートの給湯・給水配管まわり。
室内外のダブルで
気密処理されていました。
サッシからの気密漏れは
ほぼ無い感じ。
いったいどこから漏れているんだ。
かれこれ2時間以上経過。
ふと、玄関上の懐に繋がる配管(銀色)に
気が付きました。
これは換気システムの配管ですが
1度外(断熱されてない部分)に
出ているようです。
外から見るとこの部分。
この部分は断熱されてないエリア。
でも丸印の上空は2階なので
当然室内です。
てことは...。
ありました。
床の目貼りをめくると
ダクトがこんにちは。
ダクトの目貼りがないので
床下の空気をダクト越しに
引っ張って気密漏れ。
実はこの床下部分、
気密シートで気密を取り
下からウレタンを吹き付けてあるので
ここは外と繋がっていない想定。
駄菓子菓子(だがしかし)…
玄関ポーチの柱が 少しふかしてあって
その部分から写真の矢印のように
外気が入っていたのでした。
先ほどの外気が入る経路を
ウレタンで気密処理して
床部分を塞ぎ再測定。
はたして、C値改善後の
結果はいかに...。
C値 = 0.22cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
測定結果に大工さんは0.1cm2/m2に
届かなかったことを悔しがっていましたが
大きく改善したことにほっとした様子。
αA(家全体の隙間面積)は
43cm2 → 26cm2 と
17cm2 改善した結果でした。
おお~ 今回は名探偵コナンくらいに
お手柄だったかな(^^♪
なかなか難問な気密漏れの
経路でした。