福井県坂井市丸岡町で気密測定 2021/05/28
稜です。
5月28日は 福井県坂井市丸岡町で
㈱モジュールホームさまの現場の
気密測定を行いました。
自然に囲まれたとてものどかでいい場所です。
このお家、玄関引き戸が2つありました。
…良い気密が出るように祈ります。
中に上がります。
綺麗に清掃され、広々とした空間です。
サッシはYKK APW330。
屋根と壁はウレタン吹き付け断熱と
なっていました。
測定を行う前に、
外周部の床下ダンパーまわりや
水抜きの穴、
お風呂の給湯給水配管まわりなどを
ウレタンで埋めていきます。
玄関ドアのまわりも
気になるところがあってので
測定前に埋めてしまいます。
チェックなども
ひと通り終わりましたので
測定に移ります。
気になる結果は…
C値=0.39cm2/m2の高気密でした。
表示は四捨五入により0.4cm2/m2。
それではC値改善作業をはじめます。
先ほど埋めた玄関ドアまわりから
まだ漏気がありましたのでしっかりと処理。
他にも勝手口まわりなどからも
漏気が感じられたので処理していきます。
しばらく作業を続けた後
再度、測定に移ります。
結果は…
C値=0.32cm2/m2の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
αA(家全体の隙間面積)が
79cm2 → 65cm2
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.57 → 1.86
となっていました。
n値が大きくなってしまった要因は
おそらくαAが改善(漏気のあった隙間が埋まった)
ことにより、
大きめの隙間から集中して引き込むように
なったからかと思います。
一番考えられるのが
2つの玄関引き戸ですね。
引き戸は通常の片開き戸などよりも
大きな隙間ができてしまいますので、
ここから多めに漏れてしまっている可能性が高いです。
正式な測定結果とはなりませんが、
この2つの玄関引き戸が
どれだけ気密に影響しているのかを確かめるべく
目張りをして測定をしてみます。
その結果…
C値=0.16cm2/m2の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
αA(家全体の隙間面積)が
65cm2 → 33cm2
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.86 → 1.34
となりました。
この結果に社長も
とても驚かれていました。
どんな玄関ドアであっても
必ず漏れというのはあるものですが、
やはり引き戸の場合は
気密への影響がとても大きいですね。
荷物を持っている状態でも開けやすかったりと
利点もたくさんありますが、
いかんせん気密が取りづらいという
欠点もあります。
利便性を取るか、
それとも気密性能を優先するか、
それは家を建てる人それぞれですが
難しいものですね。