石川県白山市千代野で気密測定 2021/08/17
おはようございます
健太郎です。
8月17日は 石川県白山市千代野で
㈱コンセプト建築設計さまの
現場の気密測定を行いました。
玄関ドアが2つ。
リビングが2つあることから
2世帯住宅と想像します。
足場が組まれていますが
大きな吹き抜けです。
コンセプト建築設計さまでは
かなりの確率で吹き抜けが
採用されています。
それではチェックしていきます。
断熱材は屋根・壁ともに
アイシネンのウレタン吹付断熱。
大工さんの話では
屋根の断熱材の厚みが
300ミリ以上あるとのこと。
う~ん、羨ましい。
それでいで付加断熱として
外壁にフェノバボードを貼る予定。
その断熱材がめちゃくちゃ大量に
積まれていました。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りの気密処理は
気密テープ。
テープの浮き易い入隅などに
コーキングが入っていました。
ダブルの気密処理です。
ここは床断熱(床下が外扱い)の現場。
剛床のジョイント、柱の立ち上がり
部分は気密テープ。
ビス穴の凹み具合、テープのエッジが
出ていることから、テープは圧着して
施工されているがわかります。
2階の床と梁の取り合い部分。
細くウレタンが吹かれているのは
大工さんが施工した部分。
気密シート貼りでは
よく見る光景ですが
ウレタン吹付断熱でも
もちろん有効です。
おっと、ボケた写真ですみません。
1、2階の床と壁の取り合い部分にも
ウレタンが吹かれていました。(家1周)
基本、床板は壁の中に半分
掛かるように施工されています。
壁にウレタンをみっちり充填しても
伝い漏れする可能性があり
それを防ぐ気密施工になります。
ここは玄関周り。
基礎と土台の取り合い部分は
ブチルテープで施工。
気密パッキンが隠れるくらい
覆うように施工されていました。
要所要所にテープを種類を
使い分けているのが流石です。
さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。
でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
正確には…
C値 = 0.048cm2/m2 のウルトラ気密でした。
規格外の気密ですが
C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
大工さんが掃き出し窓の下端に
気密テープを追加。その後
両端にウレタンを充填。
サッシ屋さんに
掃き出し窓の調整を
少しきつめにして頂きました。
部屋の入隅から
何箇所か微細な漏気あり。
ウレタンを充填しました。
入隅にホゾ穴がある場合は
気密処理をお勧めします。
さてさて、C値改善(隙間埋め)後の
測定結果はいかに...。
C値 = 0.036cm2/m2 のウルトラ気密でした。
表示は四捨五入により0.0cm2/m2。
測定結果に立ち合いされた
監督さんはほっと一安心。
ここのお施主さまは気密にかなり
こだわりのある方のようです。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
8cm2 → 6cm2 と
2cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.35 → 1.11と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。
掃き出し窓から
まだ少し漏気があったのは
構造上仕方ない。
それでいて玄関ドア2カ所あって
0.036cm2/m2 は圧巻です。