石川県小松市須天町で気密測定 2021/08/27
おはようございます
健太郎です。
8月27日は 石川県小松市須天町で
㈱北製材所 ウィッシュホームさまの
現場の気密測定を行いました。
現場は全館空調の
基礎断熱仕様(床下が室内扱い)。
基礎に含んだ水分を飛ばすように
4、5台のサーキュレーターが
床下で稼働していました。
基礎断熱はとくに床下をカラカラにして
カビの発生を抑止したいです。
断熱材は屋根と天井高の桁上のみ
ウレタン吹付断熱。
壁の断熱材はセルロースファイバー。
断熱材充填前の面材のみ
の測定になります。
それではチェックしていきます。
サッシはYKKの
APW430(樹脂トリプルガラス)と
APW330(樹脂ペアガラス)の
組み合わせ。
サッシ周りはコーキングにより
気密処理されていました。
面材のジョイント部に
コーキングが入っているのがわかります。
間柱、筋交いなど面材に接触する部分、
木材と木材の取り合いを気密処理。
現場全体がこんな感じなので
やり過ぎと言われる人もいるでしょう。
でも伝い漏れを徹底的に押さえた
気密処理だと思います。
外壁側は既に防水シートが
貼られて見えませんが
面材のジョイントは気密テープと
コーキングにより気密処理。
玄関まわりは
基礎と土台の取り合い
スタイロフォームと基礎の取り合い
をコーキングで気密処理。
梁を固定する金物は
ヒートブリッジを嫌って
ウレタンが吹かれていました。
ホールダウン金物周りは
コーキングで気密処理。
さて、気になる
気密測定の結果はいかに...。
でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
正確には…
C値 = 0.047cm2/m2 のウルトラ気密でした。
めちゃくちゃ良い気密ですが
C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
排水配管の目貼りが少し
浮いていたため
しっかりテープで押さえました。
梁と母屋の取り合い部分に
気密テープ。
梁のボルト穴に
ウレタンを注入。
屋根に吹かれたウレタンの
怪しい箇所にウレタンを注入。
さて、気になるC値改善後の
測定結果はいかに...。
C値 = 0.031cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。
表示は四捨五入により0.0cm2/m2。
測定に立ち合いされた
お施主さまはとても喜び
詳細結果を確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
9cm2 → 6cm2 と
3cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.32 → 1.13と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。
大空間がある現場ですが
超高気密であることと
断熱ダクトの全館空調により
温度ムラのない暖かい家になりそうです。