石川県金沢市末町で気密測定

おはようございます
健太郎です。

12月27日は 石川県金沢市末町で
㈱コンセプト建築設計さまの
現場の気密測定を行いました。

現場には木材、建材、
断熱材がぎっしり。
外は雪があるので置けません。

2階に上がると吹き抜け上空に
足場が組まれており
そこにも木材が積まれていました。

断熱材は屋根・壁ともに
アイシネンのウレタン吹付断熱。
屋根側の断熱は300ミリくらい
吹かれていそうです。

高く積まれた断熱材は
付加断熱用のフェノバボード。
後に外壁側に貼る予定。

サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。

 

大工さんが窓枠に
コーキングを打たれています。

近づいて見てみると
サッシ周り、木材の取り合いは
気密テープで気密処理されており
さらにコーキングを入れた模様。

 

「窓周りから漏気させないぞ」という
大工さんの熱が伝わってきます。

柱、間柱の取り合い部分も
キラキラと気密テープ。
突き詰めると木材のジョイントは
押さえた方が良いといえます。

玄関周りは木材の
ジョイント部分は気密テープ。

 

基礎と土台の取り合いは
ブチルテープで気密処理。
他にはコーキングも入っていました。

それでは気密測定器で減圧して
C値改善を開始します。

ホールダウン金物の周りを
ウレタンで気密処理。
ここは押さえておいた方が良いです。

床と柱の取り合い部分。
ここは基礎断熱(床下が室内扱い)の
仕様ですが何らかの形で
伝い漏れするケースがあるので
やっておきたい部分。

全ての床と柱・間柱の
取り合い部分を気密処理しました。

ここは勾配天井と柱の取り合い。
微細な漏気があった模様。
息子の漏気センサー(手)はなかなか鋭い。

それにしても梁を覆うように
ウレタンがたっぷり吹かれていますね。

 

気密にプラスに働きますが
木材の熱橋をカバーする点で
断熱にも大きくプラスになると思います。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。

でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)

 

正確には…
C値 = 0.019cm2/m2 のウルトラ気密でした。

αA(家全体の隙間面積)が
4cm2(2×2cm)。

 

印刷されたグラフが
左上にちょこっとだけと
おかしなことになっています。

 

50Pa(風速15mの減圧)時の
通気量が28㎥/hと漏気量がめちゃ少ない。

測定に立ち合いされたお施主さまは
とても喜び測定結果を撮影されていました。

 

でも実はお施主さまより
私の方が興奮していました。

 

C値=0.019cm2/m2 は
当社の測定実績で最高新記録の値です。
とうとうC値は 0.01台に達する時代に
突入したのですね。

 

この気密スペックは
家全体の隙間面積が超超小さいことと
気積を含めた延べ床面積が
大きくないと成り立ちません。

通常、200㎡を超えると
大工さんの目くばせが
行き届かなくなり気密は落ちがち。

 

そのセオリーはこの現場は当てはまらず
物ともしない気密力。
間違いなく暖かい家になると
思います(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs