石川県金沢市神田で気密測定

稜です。

4月20日は石川県金沢市神田で
㈱あらき工務店さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

天井と壁の断熱材は、
グラスウール。

サッシはリクシルのEW。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
してあります。

こちらの現場は
床断熱となっていますので、
床にテープが貼ってありますね。
根太有りの工法なので、
テープのピッチが短いです。

配線の貫通部は、
コーキングで気密処理
されています。

柱と筋交いの取り合いです。
床断熱の場合は、
筋交い付近の気密処理が
難しかったりするのですが、
丁寧にテープとウレタンで
気密処理してありますね。

二階床の取り合いに
ウレタンが吹いてありますね。
胴差しからの伝い漏れ対策として、
効果的かと思います。

チェックが終わりましたので
測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.50cm2/m2の高気密です。
表示は四捨五入により0.5cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
を始めます。
お風呂の給湯給水配管の
貫通部に隙間が出来ていて
漏気がありました。

配管が束なっている所は
とても隙間ができやすいので
気を付けたいところですね。
ウレタンで気密処理をします。

玄関の下場のパッキン辺りから
漏気が感じられました。

こちらもウレタンで
気密処理をします。

先ほど二階床の取り合いに
ウレタンが吹いてあるのを
確認しましたが、
横のラインだけでなく
縦のラインまで気密処理をすることで、
より伝い漏れの対策として
効果的なものになります。

 

追加で縦のラインにも
ウレタンを吹き付けていきます。

同じ伝い漏れの対策として、
二階床の外周部を
テープを貼って気密処理します。

 

なぜここを気密処理
しているのかというと、
壁の気密シートが床に
かかっていますので、
床と床との隙間を伝って
壁から漏気する可能性があるからです。

 

なんだかややこしいですが、
気密シートを留めているのが
どこになるのかによって、
こういった処理も必要になります。

気密シート貼りの現場で
要チェックなのがこのような
テープの浮きです。

 

一ヶ所からの漏気は
そこまで多くありませんが、
これがたくさんあると
気密を落としてしまう
要因となります。

他にもテープを貼り忘れている
箇所もありました。
シートとテープの色が同じ色なので
近くで見たりしない限りは
気づきにくいですよね。

上からテープを貼って、
ピッチリを押さえます。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.28cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
61cm2 → 35cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.49 → 1.27
となっています。

この結果に、
立会されたお施主様は
満足しているご様子でした。

 

今回は、
26cm2 の隙間を埋めることが
出来たようですね。
気密シート貼りの現場は、
テープの浮きを探しながら
上から追加でテープを貼ったりと、
地道な改善作業を続ける
ことが多かったりします。

 

でもこの地道な作業が大切で、
結構気密が良くなることが多いです。
時間と手間はかかってしまいますが、
お施主様に喜んでいただけると
こちらも嬉しくなりますし、
頑張った甲斐がありますよね。

気密測定

Posted by fok-rs