福井県坂井市春江町で気密測定

稜です。

7月19日は福井県坂井市春江町で
㈱ナチュレホームさまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

壁と天井の断熱材は、
セルロースファイバー。
外壁側にはボード状断熱材を
貼った付加断熱仕様と
なっています。

サッシはリクシルのTW。
樹脂アルミ複合のペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで丁寧に
気密処理してあります。

現場は床断熱ですので、
床の取り合いにテープが
貼ってありますね。

柱や筋交いの取り合いは、
隙間を残すまいと
コーキングで気密処理
されています。

配管などの貫通部は、
コーキングで気密処理
されています。

玄関土間の断熱材などの
取り合いは、
テープとコーキングで
気密処理してあります。
本当に丁寧な処理で
ビックリしました。

二階床の外周部は、
下からコーキングで
気密処理してありました。
胴差などからの伝い漏れ
の対策として効果的です。

火打ち梁の取り合いも
丁寧にコーキング。

入角などのテープが貼ってある
箇所にはこのようにして、
浮き対策がされています。
このように対策することで、
浮いたり剥がれにくくなって
長持ちしやすくなると思います。

気密コンセントボックス。
配線の貫通部は、
表と裏でコーキング
してあります。

測定の前に、
オペレータータイプの
サッシに気になる隙間が
出来ているのを確認。

サッシ屋さんに見て頂いて、
少し改善したようです。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。
玄関下端の箇所から
少し漏気しているようです。
明かりで照らしながら、
コーキングで気密処理しました。

テープの浮きなどを探して、
押さえたり、上からテープを
貼り直して補強します。
粘着性の強いテープでも、
シートのシワが寄っている箇所などは
押さえただけでは結局
浮いてしまうことが多いので、
不安な箇所は追加でテープを
貼ったりするのをおススメします。

 

さて測定をと、
減圧をし始めても
何やら通気量がおかしい…

原因を探ってみると、
スリーブ管の周りに
貼ってあったテープが
剥がれてしまったようでした。

 

気密シート貼りの現場では、
測定時に減圧すると
隙間が無ければないほど
空気の逃げ道がない為
シートが大きく膨らみます。

 

この箇所はテープのかかりが
浅かったので、
その圧力に負けて
剥がれてしまったのだと思います。

 

しっかりテープを貼り直して、
再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.085cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
12cm2 → 10cm2
と改善しています。

 

この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。

 

とても気密が良い現場では、
その分隙間を探しづらく
改善が難しいです。
今回は、
2cm2 の改善ではありますが
素晴らしい結果だと思います。

 

この現場は気密処理が
とても丁寧でしたので
本当に驚いてしまいました。
ちゃんと結果にも表れているので
しっかりと暖かいお家に
なることでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs