石川県河北郡内灘町で気密測定

おはようございます
健太郎です。

7月12日は 石川県河北郡内灘町で
㈱D-COLORSさまの現場の
気密測定を行いました。

天井・壁の断熱材は、
ネオマフォーム。

 

この現場は
テクノウォール工法(パネル工法)に
なります。

何度も言っていますが
パネル工法で難しいのは
天井のネオマフォームの気密処理。

 

出来れば、上下ダブルで
気密処理した方が良いです。

 

この現場は 屋根側(上)は
気密テープで…

室内側(下)は ウレタンで
気密処理。
気密を分かられている
大工さんで助かります。

サッシはYKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。

サッシ周りはコーキングと
ウレタンで気密処理。

 

いつも窓周りの気密処理を
紹介してますがそれほど
窓周りの気密処理は大切だからです。

 

高性能サッシを入れても
窓付近がスースーで寒い…は
嫌ですもんね。

この現場は床断熱(床下が外扱い)。
剛床のジョイント、柱の立ち上がりは
気密テープによる気密処理。

びっくりしたのは
ユニットバス周り。
基礎高が半端ない。

 

基礎断熱ならば稀にありますが
床断熱でこの深さは珍しい。
基礎高1200ミリくらいある模様。

断熱材と土台の取り合いは
気密テープとウレタンにより気密処理。

さて、測定します。
気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.20cm2/m2 の超高気密でした。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

定番の玄関ドア下端から
微細な漏気あり。
ウレタンを充填しました。

大工さんから
「玄関土間の断熱材と基礎の隙間から
 漏気することありますか?」と
 聞かれたので

 

『あります』と答えました。

室内側ですが伝い漏れすることが
たまにあります。

 

スタイロフォームと基礎の
取り合いをウレタンで気密処理しました。

忘れやすいのがこの様な
土台の裏側の気密処理。

 

漏気してましたので
ウレタンを吹きました。

深い深いお風呂の
配管周りから漏気あり。
ここにもウレタンを入れました。

ではパネルの気密処理を
頑張りますか!

 

これもいつもお伝えしてますが
パネルの気密は内外ダブルで
やった方が良いです。

見えますが?
柱とパネルの取り合いから
光が漏れているのが。

さらにアップにすると
こんな感じ。

 

外には気密テープが施工して
あるのでスースーではありません。
しかし、どこかから伝い漏れする
可能性はけっこう高いです。

 

ここは気密が 0.2cm2/m2と
良かったですが n値=1.39と少し大きい。

n値は隙間の質を1~2の間で表し
2に近いほど 隙間風が入りやすい。
1.39はC値0.2の割に大きい値。

とにかく柱とパネルの取り合いに
気密テープを貼っていきます。

このように縦のラインだけでなく
横のラインにも気密テープを貼りましょう。

 

すべてがむずかしいなら
隙間の大きい部分だけ貼るのも
効果的です。

写真では大工さんだけ貼っていますが
もちろん僕も気密テープを
貼って貼って貼りまくりました。

 

さてさて、C値改善後の
結果はいかに...。

C値 = 0.13cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

測定結果に大工さんは
「やっぱ、室内側に貼ると効果あるね」と
ニンマリ。

 

今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
26cm2 → 17cm2 と
9cm2 の穴が埋まりました。

 

n値(隙間特性値)は
1.39 → 1.10 と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。

2人して暑い中、汗だくだくで
気密処理を頑張りましたが
大きく改善するとホント報われます(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs