石川県かほく市松浜で気密測定

おはようございます
健太郎です。

7月7日は 石川県かほく市松浜で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

 

どうやらケーキ屋さんのようです。

監督さんが外で一生懸命に
目貼りしてました。

 

大きなフードだなぁと思ったら
調理室側の換気フードのようです。

1階は店舗の設計。
店側と調理室に
分かれている模様。

2階は住居スペース。
勾配天井に吹き抜けがある設計。

断熱材は屋根・壁・床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアα36kg (グラスウール)。

 

室内側に気密シートを
貼られています。

 

大きな空間なので気密シートの
施行が大変だったと容易に
想像できます。

サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。

サッシ周りはユラソール(気密テープ)
にて気密処理。

梁、胴差、柱周り…
取り合いの気密処理が
徹底してます。

これらは伝い漏れを
なくすための処置。(特に床と梁の取り合い)
木材どうしが密着していても
伝い漏れする可能性はあります。

 

どれだけストイックに
気密処理するか… が
超高気密化のカギです。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに ...。

C値 = 0.065cm2/m2 の超々高気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

店舗用のドアはスニッカルペール。
木製玄関ドアのイメージでしたが
こんなプレーンなタイプも
あったのですね。

その店舗用ドアから
若干の漏気あり。

 

今は調整できないので
後にガチガチにしてもらおう。

ロフトにあがってチェック。

 

主に気密テープの浮きや
テープの貼り忘れをつぶして
いくのですがなかなか見つからない。

柱の根元に気密処理の
甘い箇所発見。

気密テープを貼って
もらいました。

絵が地味ですが
気密テープの浮きを
探して探して
押さえていきます。

気密シート貼りの仕様で
「どうしたら超高気密がでますか?」と
質問されることがあります。

 

気密テープをできれば2度以上は
押さえて回ると効果的です。

シートにシワがある
部分わかりますか?
気道ができやすく
そこから漏気しやすい。

 

写真は気道を押さえて
つぶした後ですがシワが深いと
気道が復活してしまうケースもあります。

 

シワの上からコーキングを入れたり
テープを貼ってもいい。
突き詰めるとそんな作業の繰り返しです。

おっと! 大きな幅で
テープの貼り忘れを発見。
この上にしっかりテープを貼りました。

 

さてさて、再測定。
気になるC値改善後の結果は...。

C値 = 0.054cm2/m2 の超々高気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

立ち合いされた監督さんは
測定結果を喜んでいました。

 

今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
12cm2 → 10cm2 と
2cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.27 → 1.13 と隙間風が入りにくい
特性に大きく改善。

汗だくだくのC値改善でしたが
高い気密レベルから
さらに改善出来て良かったです。
頑張っても数値に表れないことが
ありますので。

 

それにしてもこんな
超高気密のケーキ屋さんって
他にあるのかな。
すごく面白いですね(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs