石川県小松市下粟津町で気密測定

稜です。

9月9日は石川県小松市下粟津町で
㈱北製材所 ウィッシュホームさまの
現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

壁の断熱材は、
セルロースファイバー。
充填する前の状態です。

屋根はウレタン吹き付け断熱と
なっています。

サッシはリクシルのEW。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
してあります。

玄関周りや柱と面材の取り合いも
丁寧にコーキングで気密処理
されています。

現場は基礎断熱ですので、
基礎を貫通している箇所の
チェックは大切です。
水抜き穴はコーキングをして
上からテープが貼ってありました。

こちらは換気システムの
基礎貫通部。
周りにはちゃんとウレタンが
詰まっていますが、
目張りのテープが浮いて
しまっているようですね。

上からテープを貼って、
目張りを補強します。
貼ってから時間が経過していたり、
雨が降って表面に水が付くと
テープの粘着が弱くなって
剝がれてしまいますので
要注意ですね。

室内側の配管もチェック。
見てみると、テープがピロピロと
剥がれてしまっていますね。

これだけの隙間でも、
勿論気密は悪くなります。
事前の目張りチェックは
測定をする上でとても大切です。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。
お風呂の配管基礎貫通部。
外から見たときには
よく分からなかったのですが、
内側から見てみると光が見えるので
隙間の有無が一目瞭然ですね。

隙間にウレタンを吹き付けて
気密処理します。
吹き付ける際には、
配管と配管の間に隙間が
残らないように気を付けましょう。

玄関ドアの下端。
こちらからも光がチラリ。

こちらは後の工程で
埋まる箇所なんですが、
中間時点での気密を
正しく測定するためにも
隙間は埋める必要があります。
ウレタンで隙間を埋めました。

こちらはCD管の壁貫通部。
分かりづらいかもしれませんが、
下の黒いCD管の上端から
光が漏れています。

配線や配管が集中している箇所は
気密処理が難しく、
ちゃんと見ないと隙間の有無が
分かりづらいので要注意。
コーキングで気密処理をしました。

今回、玄関ドアは片引き戸でした。
上端に手を近づけてみると、
スゥゥーと空気が出てきていました。
少し気になるところですが、
とりあえず再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
18cm2 → 14cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.28 → 1.20
となっています。

この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されたご様子でした。

 

玄関の片引き戸からの漏気は
多めの印象だったのですが、
結果的にとても良い気密。

 

片引き戸による気密への影響は
少なからずあったかと思います。
気密を確保する上で、
玄関ドアやサッシの選定は
とても大切だと思いますね。

気密測定

Posted by fok-rs