石川県能美市緑が丘で気密測定

稜です。

10月12日は石川県能美市緑が丘で
㈱D-COLORSさまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱材は、
ネオマフォーム。
現場はパネル工法と
なっています。

サッシはYKK APW430。
樹脂トリプルガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンとコーキングで
気密処理してあります。

屋根の断熱材と梁などとの
取り合いはウレタンで
気密処理してされていますね。

現場は床断熱です。
剛床のジョイントにテープを
貼って気密処理してありますね。

柱周りもテープが丁寧に
貼ってあります。

外周部の柱の床の取り合いは
溝にコーキングを詰めた後、
上からテープで気密処理
されていますね。
とても丁寧な処理ですね。

ホールダウン金物の
根元にウレタンを吹いて
気密処理してあります。
熱橋の対策にもなりますね。

配線のパネル貫通部。
こちらはウレタンで
気密処理されています。

床断熱の現場ですので、
玄関土間のパッキンの取り合い
をテープで気密処理してあります。
いくら気密パッキンと言えど、
何もしていないそのままの状態だと
ジョイントなどに隙間が出来て
ほぼ必ず漏気しますので
注意が必要です。

床下(基礎内)に通じる
点検口が空いている状態ですね。

フタを閉じた後に、
テープで目張りをします。
ここを塞いでおかないと、
まともに測定ができません。

測定の前に、
大工さんが桁とパネルの
取り合いをテープで気密処理
していました。
漏気しやすいらしく、
気になるところではありますが…

作業を一度中断して測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.17cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。
現場の大工さんが二人掛りで
先程の続きをしています。
高所ですので作業が大変です。

桁とパネルの取り合いだけで無く、
配線の貫通部もチェックしています。
少し漏気があったようですので、
ウレタンで隙間を埋めました。

パネルと柱との取り合いから
光がチラチラ見えてます。
外側でテープを貼ってありますが、
白色や半透明ののテープだと
このように見えるようですね。

外側のテープがしっかりと
貼り付いていれば大丈夫ですが、
心情的に伝い漏れなどが
気になってしまいますので、
怪しい箇所だけテープで
気密処理しました。

サッシ周りの気密処理で
一辺だけ忘れている箇所が。

隙間もほとんどありませんし、
本当にただの一辺だけでしたので
あまり漏気は無いと思いますが、
丁寧にコーキングで処理しました。

ホールダウン金物に吹いてある
ウレタンの下端。
こんな隙間とも分からない
箇所から少しだけ漏気している
みたいですね。

追加でウレタンを吹き付けます。
パッと見では全然問題無さそうに
見えるのですが、
測定器で減圧している状態では
漏気の有無がハッキリしますので
分かりやすいですね。

大工さんが基礎内に潜って
気密処理をしています。
どうやらお風呂の配管の
基礎貫通部が怪しいと
踏んだようですね。

ココです。
現場では既にユニットバスが
入っている状態ですので、
室内側からの気密処理が
ほぼ不可能です。
そこで基礎内側から気密処理を
しようと考えたわけですね。

 

基礎に潜った大工さんは
貫通部から光が漏れていた
とおっしゃっていましたので、
隙間は間違いなくあったようです。

 

それでは再度測定します。
結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
21cm2 → 17cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.19 → 1.14
となっています。

この結果に、
立ち合いされた大工さんたちは
満足されたご様子でした。

 

それにしても、
大工さんたちの行動力が
本当に凄い。
普通、基礎内に潜るなんて
嫌がる人がほとんどでしょうが、
自ら率先して隙間を探して
埋めに行くなんて尊敬モノです。

 

この素晴らしい気密も、
大工さんたちが日頃から
丁寧かつ意欲的に作業していた
賜物でしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs