石川県金沢市涌波で気密測定

稜です。

11月1日は石川県金沢市涌波で
トラスト住建㈱さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹付断熱と
なっています。

サッシはリクシルのEW。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
してあります。

現場は床断熱です。
床のジョイント部分に
テープが貼ってありますね。

外周部の柱周りまで
キッチリと貼ってあります。

配管の貫通部は
コーキングで気密処理
されています。

外周部の二階の床と梁と
胴差しとの取り合い部分に
ウレタンが吹きつけられています。
意外と漏気してしまう箇所
ですので、
画像の通りウレタンや
コーキングでの気密処理を
おススメします。

測定を行う前に、
測定器で減圧をしながら
少し改善処理をしたいと
思います。
先程ご紹介した外周部の
テープに切れ目が…

どうやら壁のウレタンの
表面をカットする工程で
テープまで切れてしまった
ようですね。
何か所かありましたので、
上からテープを貼って
切れ目を塞ぎました。

梁と間柱の取り合いの
隙間から漏気しています。

外周部であれば外側から
処理してありますので、
漏気することはありませんが、
高天井の下屋部分との
取り合いであった為に、
漏気してしまったようですね。

 

テープを貼って気密処理
をしました。

束のまわりにウレタンの
詰まっていない隙間が
ありました。

手を近づけてみると
漏気していましたので、
ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。

他にも配線の貫通部などから
少しだけ漏気がありましたので
気密処理を行いました。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.50cm2/m2の高気密です。

 

現場の気密処理の具合を
見る限りでは、
もっと良い気密のはずなのに…

 

C値はともかくとして
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
大きすぎるので、
どこかに勢いよく風が
入ってくるような目立った
隙間が存在するはず。
そんなことを考えていると、
思い当たる節が一つ。

コレですね。
物入れ用の引き違い戸。

横から見てみると、
隙間から光が見えていますね。

階段下の空間なんですが
最終的には縁が切れて
気密ライン外になるそうなので、
目張りをした状態で
測定をしてみます。
気になる結果は…

C値=0.18cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
69cm2 → 26cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.74 → 1.26
となっています。

この結果に、
立ち合いされた監督さんは
驚いているご様子でした。

 

気密が良くなるはずとは
思っていたのですが、
まさか αA (家全体の隙間面積)が
43cm2 も良くなるとは…
n値 (隙間特性値 範囲1~2)も
劇的に改善していますので
ビックリですね。

 

もともと気密を確保する為の
商品では無いので
当然といえば当然ですが。

 

何はともあれ、とても良い気密。
寒さに負けない、
暖かいお家になるでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs