福井県福井市開発で気密測定 2022/11/11
稜です。
11月11日は福井県福井市開発で
㈱中広地所さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
現場はパネル工法。
壁・天井の断熱材は、
ネオマフォームと
なっています。
天井にはウレタンが
吹き付けられています。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
されています。
ホールダウン金物が
ウレタンでスッポリと
埋まっています。
気密的には勿論のこと、
熱橋の対策としても
素晴らしいですね。
玄関横の配線貫通部。
丁寧にコーキングで
気密処理してあります。
配管などの基礎貫通部。
隙間を残さないように
ミッチリとコーキングが
打ち込まれています。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.21cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
をします。
勝手口の下端。
取り合いはコーキングで
気密処理してあるのですが、
ビス穴の所から漏気して
しまっているようです。
コーキングで気密処理を
しました。
こんなに小っちゃな穴でも
結構ピューピュー出ていたので
驚きですね。
梁のスリット部分から
漏気がありましたので
コーキングで気密処理しました。
梁と床との取り合いです。
一見問題なさそうですが、
反対側が下屋となっているので
伝い漏れを起こしてしまうかも知れません。
実際に確認してみると、
やはり漏気していました。
反対側に空間があって
取り合いが気密処理の
されていない状態であれば、
このように漏気してしまいます。
これはボード状断熱材や
ウレタンに限った話では無く、
気密シートなどでも
同じ事が言えますので
注意しましょう。
隙間を残さないように、
コーキングを打った後に
上からヘラでなぞって
ミッチリと隙間を埋めました。
そのちょうど真上にある
二階の床と柱の取り合い付近。
下はキッチリ気密処理
しましたが、
こちらからも漏気しています。
こちら側からもコーキングで
気密処理をしました。
一ヶ所埋めてもまた違う
箇所から漏気してしまうのが
伝い漏れの怖いところです。
それでは再度測定を始めます。
結果は…
C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
32cm2 → 17cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.42 → 1.13
となっています。
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
満足されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)が
15cm2 も改善していますね。
素晴らしい気密です。
現場で実際に気密測定と
漏気箇所のチェックを
していると、
こんな所からも漏れるのかと
驚くことが良くあります。
その現場だけではなく
別の現場にも生かせるので
とても勉強になっています。
より快適なお家づくりに
助力するためにも、
精進したいと思います。