福井県越前市国府で気密測定

稜です。

12月26日は福井県越前市国府で
㈱中西工務店さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

現場はパネル工法と
なっています。
ウレタン断熱のパネルですね。

天井の断熱材はEPSです。

サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
テープで気密処理されています。
隅のL字に食い込むように
とても丁寧な処理が
施されていますね。

現場は基礎断熱です。
基礎の貫通部は、
塞ぐ必要があります。
こちらの換気用の穴などは
テープで目張りしていますが、
埋めてもいい水抜き穴等は
ウレタンや粘土、モルタルで
埋めてしまっても大丈夫です。

お風呂の断熱材。
ジョイント部分にウレタンが
吹き付けられていますね。

天井の断熱材の気密処理です。
とても丁寧にコーキングが
打ってありますね。
コーキングを打った後に、
ヘラを使って上からなぞることで
隙間が綺麗に埋まります。

一階の天井。
奥側は下屋なので、
手前の取り合いで気密処理を
しているようです。
単に外周部だけではなく、
下屋部分の取り扱いからも
漏気が起こりえますので
この処理はとても大事ですね。

二階の床外周部。
先程、一階の天井が
気密処理されているのを
確認しましたが、
上の逃げ道も塞ぐ必要が
ありますね。

 

床とパネルの取り合いの
コーキングや、
柱の下端のテープ処理。
丁寧な処理となっていますね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.060cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

既にとても良い気密なのですが、
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 
玄関ドアの下端。
隙間のある箇所に
粘土を詰めて気密を確保
していたようなのですが、
どうやら少しだけ漏気
しているようです。

せっかくなので、
測定に立ち合いされた
お施主さまにも漏気を
体感して頂きました。

 

漏気から家の隙間の有無を
チェックをする機会なんて
ほぼ無いと思いますので、
中々面白い経験ですよね。

追加で粘土を詰めて、
漏気をキッチリ止めました。
後の工程で埋まる箇所ですので、
測定中に気密が取れていれば
問題ありません。

パネル工法で気密を
上げる際には、
パネルの取り合いを
重点的に処理していきます。

 

外側の取り合いをテープで
気密処理していたとしても、
思いもよらぬ箇所からの
伝い漏れで気密が落ちる
事がありますので、
少しでも気密を良くしたい
という場合には、
室内側も気密処理することを
おススメしています。

流石に全てやるとなると
かなりの時間がかかりますが、
なんと今回はお施主様にも
協力していただきました。
ありがとうございます。

 

実際に自分の手で自宅の
気密を改善したというのは、
良い思い出になりそうですね。

さて、室内側のパネルの
取り合いを貼り終えたところで、
再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.040cm2/m2の
ウルトラ気密です!
表示は四捨五入により0.0cm2/m2!

 

αA (家全体の隙間面積)が
12cm2 → 8cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.15 → 1.00
となっています。

この結果に、
立ち合いされたお施主様や
監督さん達は、
喜んでいるご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は
4cm2 も埋まった上に、
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
最高値となっていますね。

 

とても素晴らしい気密。
この丁寧な処理を見ているだけで
しっかりと暖かく、
快適な家になるというのが
想像できますね。

気密測定

Posted by fok-rs