福井県三方上中郡若狭町で気密測定

稜です。

1月30日は福井県三方上中郡若狭町で
㈱武笠さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱材は、
グラスウールとなっています。

サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
テープで気密処理されています。
隅にピッチリとL字に食い込んだ
丁寧な貼り方ですね。

気密シートのジョイントが
処理されているのは勿論のこと、
タッカーを打った箇所にも
テープが貼ってありますね。
一つ一つの隙間は少ないものの、
全体的に見れば結構な数ですので
間違いなく効果はあるはずです。

二階の床(合板)と胴差し、
一階の梁との取り合い部分です。
伝い漏れを起こしやすい箇所ですので、
このようにウレタンなどで
気密処理する事をおススメします。

 

その場合、一階の天井側だけでなく、
二階の床と柱などの取り合いも
処理する必要がありますので、
お気を付け下さい。

配線や配管の貫通部。
気密テープで気密処理をしたのち、
さらに上からブチル系の
テープを貼って浮き防止の
処理が施されています。

火打ち梁の取り合いの
気密処理です。
化粧現しで見えるのでベッタリと
テープを貼ったり事が出来ません。
ですので、邪魔にならない範疇で
端にうっすらと貼ってあります。

測定の前に、
減圧した状態でちょっとだけ
C値改善作業(隙間埋め)
をします。

 

玄関ドア下端付近。
土台とドア枠の隙間から
少し漏気がありました。

コーキングで隙間を埋めて
気密処理をしました。
玄関や土間の付近は
本当に漏気しやすいです。
後でモルタルで埋まる箇所もあれば
そうでない箇所もあるので
気を付けましょう。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.28cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。

 
屋根の気密シート。
梁の付近に小さな切れ目が
出来ていました。

破れている箇所にテープを
貼って気密処理をします。
気密シートが破れていたり
貼り忘れがあったとしても、
至近距離で見ないと
意外と気づけないんですよね。

 

気密の測定や改善だけで無く、
現場の施工を再確認する機会が
生まれる気密測定って、
良い家を建てる上で
必要なんじゃないかって思います。

こちらはテープの浮きですね。
隅の部分とかって、
本当に貼りづらい上に
浮きやすいんですよね。

追加で上からテープを貼って
気密処理をしました。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.25cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
35cm2 → 31cm2
と改善しています。

この結果に、
立ち合いされたお施主さまは
喜んでいるご様子でした。

 

気密シート貼りの現場では、
シートの取り合い(ジョイント)等
テープが丁寧に貼られているか否かが、
かなり重要になっています。

 

中間気密測定時点の気密だけでなく、
完成した後や住み始めてから
何年経ってもテープが剥がれたり
浮いてしまわないように、
経年劣化に強い家を建てる上でも
大切な事です。

 

細かな所まで一つ一つ
丁寧な処理をする事で、
本当に良い家が生まれるのだと
思います。

気密測定

Posted by fok-rs