岐阜県安八郡神戸町で気密測定

稜です。

2月8日は岐阜県安八郡神戸町で
㈱日建ホームズさまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

天井・壁の断熱材は、
セルロースファイバーと
なっています。
気密シート貼りの施工で、
シートのジョイントは勿論
タッカーを打った場所まで
丁寧にテープが貼ってあります。

更に外壁側には付加断熱として
ネオマフォームが貼ってありました。
ジョイントにテープを貼って
こちら側でも気密を取った
仕様となっていますね。

サッシはYKK APW430。
樹脂トリプルガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンで気密処理
されています。

玄関土間の断熱材の取り合い。
ウレタンにテープにコーキングと、
適材適所で使い分けされた
気密処理が施されています。

現場は基礎断熱となっています。
基礎を貫通している配管周りは
防蟻ウレタンで処理したのち、
気になる箇所に上から
コーキング処理してあるようです。
ウレタンはコーキングと比べると
ミッチリビッチリと隙間が
埋まるわけではありませんので、
その対策として素晴らしい処理
だと思います。

他にも換気システム用の
貫通部がありましたが、
現状は処理が出来ない箇所なので
テープを貼って気密を
確保しています。

間仕切り壁の配線貫通部。
しっかりとコーキングで
気密処理されていますね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.29cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。
天井の配管貫通部付近。
貫通部の処理として
コーキングを打っていますが、
その上からテープで気密シートの
気密処理がされている為、
テープが浮いて気密シートに
隙間が出来てしまっています。

コーキングの上から
テープを貼ったとしても、
間違いなく剥がれてしまいます。
ですので、この場合は
浮いたテープの上から更に
コーキングを打ち込むことで
隙間を埋めることにしました。

 

その後、改めて漏気チェックを
しましたが、
問題なく処理出来ていました。

玄関ドアの下端。
これだけ気密処理して
あるのも関わらず、
漏気を起こしているようです。

更にコーキングで気密処理
をしました。
玄関土間まわりは本当に
漏気を起こしやすいですね。

室内の耐力面材上部に
出来た小さな隙間。
気密シートはこの黒テープの
位置に来ている為、
このように隙間があれば
勿論漏気を起こします。

隙間にチュビチュビと
コーキングを流し込んで、
ピッチリと埋めてしまいます。
とても丁寧な処理が
施されているんですが、
こんな細かい箇所だと見逃して
しまいそうになりますよね。

小さな隙間は処理しましたが、
そうなるとこの耐力面材の反対側。
こちら側の取り合いも上部からの
伝い漏れを危惧しなくては
なりません。

他にも木と木のジョイント
などからも漏気がありましたので、
気密テープを貼って気密処理
をしていきました。

C値=0.25cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
33cm2 → 28cm2
となっています。

この結果に、
立ち合いされたお施主さまは
納得されたご様子でした。

 

正直、気密シート貼りって
かなり気密を取るのが
難しくて大変なので、
初めて測定させていただく
気密シート貼りの仕様の現場は、
毎度恐る恐るといった感じで
出向くのですが、
とても丁寧な施工が
されていましたので、
かなり驚いてしまいました。

 

しっかりとした処理は
その時点の気密だけでなく、
年数が経っても経年劣化に
強く快適な生活が保たれます。

 

完成の気密測定も
とても楽しみです。

気密測定

Posted by fok-rs