岐阜県岐阜市秋沢で気密測定

稜です。

2月14日は岐阜県岐阜市秋沢で
㈱渡辺建設 プラスホームさまの
現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根と壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。

サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンで気密処理
されています。

二階の床(合板)と胴差し、
梁との取り合い部分です。
ウレタンで気密処理
してありますね。
気密的にも断熱的にも
プラスに働くのでおススメです。

 

玄関土間の土台と基礎の
間のパッキンです。
コーキングで気密処理
されています。
たとえ気密仕様のパッキン
であろうと、
ジョイント箇所や基礎の
レベルなどによっては、
隙間が出来てしまいます。
特にジョイントからは
漏気を起こしやすいので、
前もって気密処理をしておきたいですね。

現場は基礎断熱仕様。
基礎に空いた穴や配管の
貫通部などは塞いでおく
必要があります。
こちらは水抜きの穴ですが
しっかりと埋めてありますね。

配管の貫通部です。
こちらは隙間がありますね。
室内側から気密処理しておけば
漏気はほぼ抑えられると思いますが…

ここは念には念をで、
外側からもしっかり
処理しておきます。

 

基礎の断熱材がボード状の
スタイロやカネライト
であった場合は、
室内側の配管貫通箇所以外にも
断熱材の裏側を伝って
漏気を起こしてしまう
ケースがありますので、
後から削る必要性を考慮しても
外側で気密処理しておくのが
一番確実だと思います。

気密測定の際には、
外に繋がっている配管は
目張りする必要があります。

 

テープを貼って目張りする
ケースというのがほとんど
だと思うのですが、
穴の大きなスリーブ管やダクトには
風船で目張りするのも効果的です。

 

スリーブの中で膨らむことで
ミッチリと密着してくれて
隙間がしっかり潰れますし、
すぐ外せるので簡単です。
ただし、空気が抜けたり
小さめのサイズで詰めると、
測定の最中に風船がスポッと
抜けてしまう可能性もありますので
管理はしっかりしておきましょう。

床断熱仕様の場合、
床や柱の取り合いを
気密処理しなければいけません。
先ほどお伝えした通り
現場は基礎断熱なんです。
でも、柱の下端の隙間には
ウレタンが詰まっていますよね。

 

これは、床下エアコンのシステムで
床下で暖めた空気をガラリから
居室内へ排出する際に、
ガラリ以外に隙間があると
その分暖気が違う所に
逃げてしまいますよね。

 

だから、その対策として
床に出来た余計な隙間を埋めて
効率的に室内に暖気を回す
目的があるんです。

それでは測定を…とその前に、
玄関ドアの下端に隙間が出来ていて
光が見えていますので、
先に埋めておきましょう。

よし、これでバッチリですね。
土間の付近は後の工程で
埋まるケースが多いですが、
現時点での気密を正確に
測定するためにも、
しっかりと埋めておきましょう。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.18cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2

C値改善作業(隙間埋め)
をします。

 
屋根の勾配と梁の取り合い
に出来たこの隙間。
手を近づけて確認してみると、
漏気していました。

ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。
高所で狭く、ウレタンが
吹き付けづらいこともあって、
隙間が出来てしまいがちな箇所。
屋根の勾配が大きいほど
漏気を起こしやすいので、
注意しておきたいですね。

スリーブの貫通部の
上の方に隙間が出来て、
光が見えてしまっています。

こちらもウレタンで
気密処理を行いました。
ウレタンは吹いた後で
膨らんでくれるので、
隙間が埋まりやすい印象が
あるかもしれませんが、
狭い箇所はそんな都合よく
埋まってはくれません。

 

㈱渡辺建設 プラスホームさまの現場は
断熱力の高い30倍発泡の
ウレタン吹き付けですので、
100倍発泡のようにモコモコと
膨らんでくれない事も
影響していますね。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.15cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
30cm2 → 25cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.52 → 1.44
となっています。

この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。

 

C値は少数第二を四捨五入
した表示になりますので、
ギリギリ 0.1cm2/m2 に
届きませんでした。

 

とはいえ、とても良い気密。
完成時の測定も楽しみです。

気密測定

Posted by fok-rs