石川県小松市吉竹町で気密測定

稜です。

3月8日は石川県小松市吉竹町で
㈱D-COLORSさまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

現場はパネル工法。
天井と壁の断熱材は、
ネオマフォームと
なっています。

サッシはYKK APW430。
樹脂トリプルガラスと
なっています。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングやウレタンで
気密処理されています。

現場は床断熱です。
床の合板の取り合いが
テープで気密処理
されています。

柱周りや外周部の取り合いも
丁寧に気密処理してありました。

二階床と胴差し、梁との
取り合いがコーキングで
気密処理してあります。
伝い漏れの対策として
とてもおススメです。

お風呂の配管基礎貫通部。
室内側でウレタンを
吹き付けてあるようですが、
既にユニットバスが入っていて
漏気の有無が確認出来ません。

その為、外側からも
ウレタンで気密処理をします。
念には念を、大切です。

玄関土間周りの気密処理です。
土台とパネルの取り合いなど
とても丁寧に処理してありますが…
よく見ると断熱材の取り合いの
気密処理が途中で止まっていますね。

ウレタンで続きの処理をします。
ここも意外と漏気を
起こしやすい箇所ですので、
キッチリ処理しておきたいですね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.26cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2

こちらの現場は、
玄関ドアが片引き戸と
なっています。

片引き戸は気密に影響しやすいので、
漏気ぐらいをチェックします。
確認してみると、
光が見えている箇所がありました。
このままではC値改善作業に
影響が出てしまいますので、
テープで目張りをします。

 

どの程度影響していたのか
確認してみましょう。
結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
35cm2 → 19cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.56 → 1.30
となっています。

 

結果的に、
16cm2もの隙間が
片引き戸にあった事になりますね。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
勝手口の下端から
漏気がありました。

ウレタンで気密処理をしました。
玄関ドアや勝手口の付近は
漏気を起こしやすい箇所
となっていますので、
注意して確認したいですね。

天井の断熱材の取り合いに
吹き付けられたウレタンに
隙間が出来ていますね。

ウレタンで隙間を埋めました。
遠目で見ると問題なさそうに見えても、
近くで確認すると隙間があって
漏気している事があります。

 

それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
19cm2 → 15cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.30 → 1.14
となっています。

この結果に、
気密処理を頑張って
下さった大工さんは
納得されたご様子でした。

 

最後の測定結果も、
玄関ドアの片引き戸を
目張りした状態で
測定したものになります。

 

目張りした後の改善前と
改善後の数値を比べてみると、
αA (家全体の隙間面積)が
4cm2 埋まっていることになりますね。

 

あくまで参考数値になりますが、
中間気密測定では気密を改善
することが出来るのが、
重要な事だと思います。

 

それにしても、玄関ドアが
引き違いや片引き戸の場合は
調整がほとんど出来ないので
気密の確保が難しいですね。
しっかりと気密の取れる
片引き戸があるなら、
選定もしやすくて嬉しいんですけどね。

気密測定

Posted by fok-rs