富山県中新川郡で気密測定 2023/04/04
稜です。
4月4日は 富山県中新川郡で
㈲ベストホームさまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
天井には既にボードが
貼られていますね。
サッシは三協アルミのスマージュ。
樹脂サッシです。
チェックしていきます。
現場は基礎断熱ですので、
基礎の貫通部や水抜き穴などは
塞がなければなりません。
水抜き穴がウレタンで
気密処理されていますね。
お風呂の給湯給水配管の
貫通部ですね。
こちらもウレタンで
処理されています。
床断熱の現場であっても、
お風呂の付近だけ
基礎断熱仕様にする事が
あると思いますので、
同様に注意しましょう。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.25cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
悪くは無いんですが…
普段の㈲ベストホームさまの
気密と比較すると、
ちょっと目立ちますね。
何より、n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
大きめなのが気になります。
原因を突き止めるべく
探し回っていると、
滑り出し窓の下の方から
かなり漏気している事に
気が付きました。
勿論、施錠されている
状態なのですが、
ハンドルを引っ張ってみると、
ガタガタガタと
かなりの遊びがあるようです。
つまりはパッキンが密着
していない事になりますので、
漏気してしまいます。
監督さんがラッチの調整を
してくれています。
漏気があったのは一ヶ所だけではなく
数ヶ所ありましたので、
調整するだけでも大変です。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.21cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
28cm2 → 23cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.72 → 1.64
となっています。
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されたご様子でした。
監督さんの調整のおかげで
ちゃんと良くなっていますが、
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
未だに大きいところを見るに、
完璧に改善したというわけでは
無いようです。
しかし、やるべき事は
ハッキリとしていますので、
後はサッシ屋さんに
しっかりと調整してもらえれば
気密はもっと良くなるはずです。
滑り出し窓は窓の中でも
気密性の高い部類なのですが、
今回のようにパッキンが
密着していないと、
漏気を起こしてしまいます。
それでは、勿体ないので、
本来の性能を発揮してもらうために
サッシの調整はしっかりと
しておきたいですね。