石川県金沢市で気密測定 2023/05/09
稜です。
5月9日は石川県金沢市で
㈱ハザマ住建さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
壁の断熱材は、
セルロースファイバー。
さらに、外壁側には
XPSを貼り付けてあるので、
付加断熱仕様となっています。
気密処理はと言いますと、
面材の外壁側にテープで、
室内側にコーキング処理を
施してあるそうです。
良い気密が期待できそうですね。
サッシはリクシルのEW。
樹脂トリプルガラスと
なっています。
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理されています。
まぐさと間柱の取り合いも
気密処理してあってグッドです。
玄関土間の土台と基礎の
取り合いをテープで
気密処理してありますね。
たとえ気密パッキンと言えど、
使うだけで完璧に気密が
確保できるわけではありませんので、
(特にジョイント部分などから漏気しやすい)
このように上からテープを貼ったり
コーキングなどで気密処理
する事をおススメします。
胴差しと柱、桁との
ジョイント箇所です。
木と木のジョイント箇所は
伝い漏れを起こしやすいのですが、
その対策としてコーキングで
気密処理が施されていますね。
こんな細かい箇所まで
気密処理してあるのを見ると、
おぉ…(感嘆) ってなります。
現場は基礎断熱です。
基礎断熱の現場の場合、
基礎を貫通している箇所は
目張り又は気密処理しておかないと、
正しい気密を測定する事が出来ません。
水抜きの穴をチェック。
ウレタンで気密処理されて
いますので問題ありませんね。
壁のスリーブ管に風船が
詰まっていますね…
中間気密測定の際には、
先程の水抜き穴同様、
外気に通じている穴が
空いている箇所は、
目張りか気密処理しなければなりません。
これもその目張りなのですが、
凹凸の少ない穴の内部で
風船を膨らませるor詰め込むと、
ミチミチと隙間を確実に
埋める事が出来る上に、
後始末もテープを貼った場合より
簡単なんですよね。
ただし注意点として、
前もって風船を詰めておくと
いざ測定をするとなった時に
風船がしぼんで目張りとしての
役割を果たせなくなってしまう
ケースがありますので、
お気を付けください。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.11cm2/m2の高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
二階の天井付近の入隅から
少し漏気がありました。
一見、隙間なんて無さそうに
見えるのですが、
実際に手を近づけて確認してみると、
確かに漏気を起こしています。
ウレタンを使って
気密処理を行いました。
下屋部分のウレタンから
漏気している箇所がありました。
下屋に限らず、
狭かったり複雑な取り合いの箇所は
ウレタンが奥にまで届かず
漏気してしまうことがあります。
目で見ただけでは、
その隙間が外気に通じているのか
分からないことが多い上に、
狭い箇所に存在する隙間は
発見すること自体難しいので、
気密測定はその確認としても
有意義な機会となると思います。
最近良くあるのですが、
滑り出し窓の隅の部分から
漏気する事があります。
基本的に滑り出し窓は
気密が高いはずなのですが、
調整やパッキンの当たり具合で
隙間が出来てしまうようです。
折角、気密を良くするために
滑り出し窓を採用しても、
ちゃんと調整されていないと
本来の性能を発揮する事が出来ず、
気密を落とす要因となってしまうので
とても勿体ないです。
こちらの現場でも、
少し漏気がありましたので
後日しっかりとサッシ屋さんに
調整して頂くことになりました。
それでは、
再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.096cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
17cm2 → 14cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.42 → 1.24
となっています。
この結果に、
立ち合いされた設計士さんは
満足されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)は
3cm2 埋まったみたいですね。
素晴らしい気密です。
この無垢の板張り天井。
木の温もりを感じる
素敵なデザインですよね。
健康的で暖かく、
木に癒されながら暮らす
㈱ハザマ住建さまの家。
とても快適な住み心地でしょうね。