石川県かほく市で気密測定 2023/05/01
おはようございます
健太郎です。
5月1日は 石川県かほく市で
㈱コンセプト建築設計さまの
現場の気密測定を行いました。
外壁にフェノバボード。
付加断熱の仕様です。
現場は 南側の掃き出し窓から
光が差し込む明るい室内。
一方、北側は筋交いや
構造用合板が目立ちます。
耐震に力を入れている模様。
2階からの光景。
足場板が置いてあるので分かりにくいですが
かなりの面積が吹き抜けの設計。
天井は勾配天井の仕様。
断熱材は屋根・壁ともに
アイシンネンのウレタン吹付断熱、
天井下地から上のラインは
石膏ボードを貼らないため
ウレタンが増し増しで吹かれていました。
梁は隠れ、2階の床にもウレタンが
かかるように吹かれているのがGood。
気密、断熱ともにプラスです。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りは気密テープにより気密処理。
テープが押さえられた
エッジくっきりなきれいな施工です。
剛床のジョイント、柱の立ち上がり
部分も気密テープで気密処理。
玄関土間まわりも
気密テープ。
木材の取り合いは気密テープ。
基礎と土台の取り合いは
ブチルテープで気密処理。
くっつきにくい箇所は
ブチルが有効です。
おっと、床から
まとめ配線が…。
気密テープとウレタンで
施工してありますが少し怪しい。
大工さんに線と線の
隙間にねじ込むよう
コーキングを入れてもらいました。
サッシ屋さんにサッシ本来の気密性能を
引き出すため、調整してもらっています。
樹脂トリプルであっても
調整不足て漏気が多いことは
結構ありますので…。
それでは測定します。
気になる気密測定の結果は …。
でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
正確には…
C値 = 0.033cm2/m2 の超々高気密でした。
めちゃくちゃいい気密ですが
C値改善(隙間埋め作業)を開始します。
玄関ドアの下端に若干の漏気を確認。
写真は漏気をお施主さまに
確認してもらっているところ。
お施主さま曰く
「ほとんど漏気が分からなかった」とのこと。
そんな微弱な漏気もコーキングで
しっかり止めました。
ユニットバス下の排水配管
まわりから少し漏れあり。
ウレタンを入れました。
壁の入隅に気密テープ。
地味に効きますのでオススメ。
監督さんは梁と柱、間柱の
取り合いを攻めてました。
最後は構造用合板の取り合い。
これは屋根からの伝い漏れを防ぐ処置。
もちろん、裏側も同じように
気密テープを貼りました。
それでは再測定。
気になるC値改善後の
測定結果はいかに ...。
でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
正確には…
C値 = 0.028cm2/m2 の超々高気密でした。
測定に立ち合いされた
お施主さま夫婦はとても喜ばれてました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
6cm2 → 5cm2 と
1cm2の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.20 → 1.02 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。
たった1cm2の改善 。
されどこの処置(気密処理)が
経年劣化に強い家づくりに働くと
信じています(^^♪