石川県金沢市で気密測定 2023/08/02
おはようございます
健太郎です。
8月2日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
現場は 勾配天井&吹き抜け がある設計。
監督さんが足場に載って 気密テープの
浮きを押さえていました。
断熱材は屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。
室内側に VCLスマート(気密シート)を
貼った気密仕様。ジョイントのテープは
ユラソールです。
窓の外にスポットクーラー。
冷気だけ室内側に入れる仕組み。
暑い季節、締めきって作業するのでめちゃ助かります。
測定時は もちろん外しますが…。
ここは2階の一室。
床のジョイント部分は
ユラソールにより気密処理。
「2階なのになぜ?」と思われた方は 鋭い!!
なぜかと言うと 壁の中に床板が半分掛かっており
そこからの伝い漏れを無くすためです。
(壁の中から床板のジョイントを伝った漏気)
もちろん、1階の床も同様に
気密処理されていました。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りは ユラソールにより気密処理。
減圧するとサッシの目幸せから
少々の漏気あり。
ここは完成時に調整してもらうことに。
それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.14cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
ユニットバスの給湯給水
配管周りから漏気あり。
室内側の配管周りはウレタンで
気密処理されているのにちょっと多い?
外に回って攻めてみます。
基礎を貫く配管の先がユニットバス。
外からウレタンを充填しました。
ユニットバスの架台の脚が
収まる部分から若干の漏あり。
気密テープで押さえました。
後はひたすら、壁&天井の
気密テープの浮きを押さえて回ります。
見えますか?
テープの浮きが。
このような箇所から漏気します。
浮いた箇所は 上から
気密テープを貼ってから …
しっかり押さえます。
ここで空気を抜きながら
しっかり押さえないと、また漏気に繋がります。
おっと、基礎部分から
漏気あり。
少し段差ができた この部分から
漏気してました。段差による気密テープの
浮きですね。
基礎部分を覆うように
気密テープを施工しました。
気密テープの浮きとの闘いです。
ひたすた、浮いたテープの上から
テープを貼って、押さえるを
繰り返しました。
約1時間半ほど経過。
大方の浮きを押さえ切りましたので
再測定します。
気になる C値改善後の
測定結果はいかに ...。
C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
暑い中、測定に立ち合いされた
お施主さまは 結果を喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
15cm2 → 12cm2 と
3cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.24 → 1.15 と隙間風が入り難い
特性に改善しました。
※n値は 1に近いほど隙間風が入り難いと言われています。
やっぱり、気密シート貼りは
テープの浮きとの闘いですね。
真夏に目貼りして締め切り、1時間半。
そもそも気密レベルが高かったため
3cm2の改善は なかなかのモノだと思います(^^♪