石川県金沢市で気密測定 2023/08/30
稜です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-06-45-1-640x479.jpg)
2023年8月30日は石川県金沢市で
トラスト住建㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-7-59-04-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-13-07-640x480.jpg)
中に上がります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-13-41-640x479.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-13-53-640x479.jpg)
屋根と壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-7-59-23-640x480.jpg)
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-13-26-1-640x480.jpg)
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-30-09-640x480.jpg)
まぐさと柱の取り合いまで
コーキングで気密処理
してあるようですね。
そこまでする必要ある?
と思われる方もいるかも知れませんが、
木材と木材の取り合いから
伝い漏れを起こしてしまうような
ケースは意外とあります。
一ヶ所からの漏気はそこまでの
量では無いと思いますが、
これが何か所もありますので
油断大敵です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-00-50-640x480.jpg)
現場は床断熱となっています。
床の合板のジョイントが
テープで気密処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-36-03-640x480.jpg)
柱の根元はコーキングで
気密処理してあるようですね。
例えば画像のように、
室内側の合板のジョイント部分を
気密ラインとして定めたのであれば、
それに関連している取り合いや隙間は
全て気密処理する必要があります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-15-52-640x480.jpg)
ですので、柱の根元や床を貫通する
配管などの貫通部もしっかりと
気密処理しなければ、
気密を確保することは出来ません。
これは本当に大切な事なので、
気密処理をする際に意識すると
やりやすいかも知れませんね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-8-45-20-640x480.jpg)
壁を貫通しているスリーブ管をチェック。
なにやら端の方に黒いものが
塗られています。
近づいて見てみると、なるほど…
これはコーキングですね。
なぜこの一部分だけ気密処理
してあるのかというと、
このスリーブ管と柱が密接
しているからなんです。
このように隣り合って配置されていると、
ウレタン吹き付け工事をする際に
このスリーブ管と柱の間に出来た僅かな隙間に
上手くウレタンが入ってくれないんですよね。
ですので、その僅かな隙間からの
漏気を許さぬようにと、
コーキングで気密処理をしている訳です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-30-41-640x480.jpg)
測定を始める前に、
少しだけ気密処理をします。
玄関土間のパッキンの取り合い。
気密パッキンを使っていても、
完全に気密を確保できるわけではありません。
このようにテープやコーキングを
使って気密処理をしておくと、
安心できると思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-47-30-640x480.jpg)
土間の断熱材の取り合い。
ここも下の砕石などから
伝い漏れを起こしてしまうのか、
漏気しているケースがあったりします。
後の工程で埋まる箇所ではありますが、
それでも100%伝い漏れが
無くなるかと言われると、
そうとは言い切れないと思います。
ですので、不安な箇所は
処理出来るうちに処理するのが大事です。
原因は分かっているのに、
既に隠れてしまっているので直しようがない…
そんな後悔が残らないようにしたいですよね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-28-33-640x479.jpg)
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-50-18-640x480.jpg)
C値=0.16cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-49-50-640x480.jpg)
C値改善作業(隙間埋め)を
していきます。
外周部に位置する建具の付近。
土台と基礎の間のパッキン上部に
隙間が出来てしまっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-51-42-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-52-37-640x480.jpg)
漏気を起こしていましたので、
隙間にウレタンを吹き込んで
しっかり気密処理を行いました。
玄関ドアの付近などは
特に漏気を起こしやすいので、
注意しておきたい箇所ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-55-16-640x480.jpg)
二階の床(合板)と柱との間にある
切り欠きを気密処理しています。
一階の床ならまだしも、
ここを気密処理する必要って
ないんじゃないの…?と
思うかもしれませんが、
意外と伝い漏れを起こしがちな
箇所なので侮れません。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-57-23-640x480.jpg)
入隅をチェックしていると、
少し怪しい隙間を発見。
確認して見たところ、
僅かな量ではありましたが
漏気を起こしてしまっているようです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-9-58-07-640x480.jpg)
僅かと言えど、漏気は漏気。
隙間から外気に通じてしまっている以上、
結露を起こしてしまわないように
しっかりと気密処理を行いましょう。
怪しいと思った隙間があれば、
漏気の有無にかかわらず
ウレタン等で気密処理してしまうのも
良いと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-10-16-16-640x480.jpg)
最後に掃き出し窓の調整をします。
引き違い窓は漏気を起こしやすいですが、
その中でも掃き出し窓は大きい分
さらに漏気を起こしやすいです。
ドライバーで調整を試みますが、
通常のドライバーでは届かない
調整箇所があったようです。
これは困った…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-10-28-51-640x480.jpg)
そんな問題を解決いてくれたのは、
この超ロングなドライバー。
実はコレ、車のメンテナンス等で
使用するものらしいのですが、
通常のドライバーと比較すると
長さが何倍にもなっているのが分かりますよね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-10-24-21-640x480.jpg)
これを監督さんにお渡しして、
掃き出し窓を調整して頂きました。
さて、それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-10-30-27-640x479.jpg)
C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
22cm2 → 18cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.38 → 1.31
となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/08/写真-2023-08-30-10-30-19-640x480.jpg)
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されたご様子でした。
今回、αA (家全体の隙間面積)は
4cm2 の改善となりました。
あの長いドライバーを使ってまで
掃き出し窓を調整した甲斐が
結果として表れていますね。
これだけ良い気密であれば、
暖かく快適な家となるでしょうし、
それでいて、素敵なデザインの家となれば、
住まわれるお施主様は幸せな暮らしが
出来るでしょうね。