富山県黒部市で気密測定 2023/10/20
おはようございます
健太郎です。
10月20日は 富山県黒部市で
三次元アーキテクツさまの現場の
気密測定を行いました。
軒が深く、板張りの部分は店舗エリア。
ここは美容室になる模様。
よく見ると母屋まわりに
コーキングが入っていました。
現場に入ると
とても明るい。
店舗エリアの床は
土間仕様になっていました。
断熱材は 屋根・壁・床ともに
ウレタン吹付断熱。
1階の天井と壁の取り合いに
ウレタンが吹付られていました。
この取り合いの施工は
天井と梁の隙間を埋めつつ
音の伝搬を押さえる効果があるので
絶対お勧めです。
また金物を覆うように
ウレタンが吹かれているのも Good。
ヒートブリッジ対策(結露防止)に
なっています。
サッシは YKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
この現場は 引き違い窓がない
窓の選定。(気密にはかなり有効です)
サッシ枠のまわりには
丁寧にコーキングが入っていました。
測定前に松井代表が玄関ドア回りに
ウレタンを吹いていました。
窓周りは 気密処理されていることが
多いですが、玄関ドアまわりの処理は
忘れられていることが多いので注意です。
それでは測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.20cm2/m2 の超高気密でした。
それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは 玄関土間まわり。
基礎と土台の間の
気密パッキンの取り合いに
ウレタンを吹いて気密処理。
気密パッキンは基礎の気密を取る
部材ですが、完ぺきではありません。
パッキンのジョイント部分や
入隅から漏気し易い。
また、基礎に不陸がある場合は
漏気し易いので注意が必要です。
ウレタン吹付業者のダンテクノさんが
C値改善を手伝ってくれてます。
排水配管、給湯給水配管まわりの
気密処理が甘かったので
ウレタンを充填。
ここは気密漏れ定番の
梁と母屋の取り合い。
鋭角の隙間から漏気し易い。
漏気し易い箇所を熟知されてます。
仕事も丁寧で速かったです。
松井代表が部屋の入隅を
ウレタンで気密処理。
コーキングを打ったかのような
きれいな気密処理。
いや ~ 良い仕事されます。
筋交い周りは床からの
伝い漏れを起こしやすい箇所。
たっぷりウレタンを充填しました。
最後は定番の床と柱の取り合い。
この箇所はホント伝い漏れし易いのですよ。
漏気確認したところ
間柱の取り合いからの漏気量が多かった。
ココにはウレタンコーキングを
打ちました。
気密処理するならアクリル系コーキングより
ウレタンコーキングをお勧めします。
このコーキングは すぐに固まらず
粘度を長く保持するからです。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定結果に C値改善を頑張られた
松井代表は 測定結果にほっとされていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
31cm2 → 17cm2 と
14cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.19 → 1.03と隙間風が入り難い特性に
大きく改善しました。
そもそも高い気密レベルから
14cm2 も隙間を埋めた今回のC値改善。
要所要所に処置した丁寧な気密処理が
効いた結果だと思われます(^^♪