換気システムの流量調整 2023/09/13

おはようございます

健太郎です。

9月13日は 石川県金沢市で
㈱コンセプト建築設計さまの現場の
換気の流量調整を行いました。

白とグレーを

基調とした室内空間。

リビングは吹き抜けになっており

店舗のような照明が吊られていました。

キッチンは広く、レンジと水栓が

セパレートされた設計。

 

ペンダントライトは

和傘のようなデザイン。

食洗器はミーレが

採用されていました。

キッチンの背面の飾り棚。

ピクチャーウインドウのような

サッシが良い感じです。

キッチンに隣接された

小上がりの空間。 

床が台形で面白い。

洗面室はまるでホテルのそれ。

3人並んでも余裕ですね。

2階に上がると間仕切りの無い

大きな多目的エリア。

そこからの眺めは

サイコーでした。

それでは換気を調整していきます。

換気システムはジェイベックのグリーンファン。 

ダクト式の第3種セントラル換気システムです。

 

この換気システムの強みは

風やレンジフードの影響を受けにくいこと。

壁付けのパイプファンは

強風時、内部のプロペラが

風の抵抗を受けて排気力が落ち易いです。

 

また、レンジフード(台所)を

稼働させると負圧の影響を受けて

排気力が落ちる傾向があります。

この現場のグリーンファンは

シロッコファンのDCモーター(200V)。

風やレンジフードによる影響は少ないです。

図は換気経路の例です。

基本は各部屋に排気口を設置し

それと対角となる位置に給気口を配置する

換気経路を作ります。

そうすることで新鮮な空気の

入れ替えの効率が良くなります。

 

一方、パイプファンの場合は

トイレ、洗面、脱衣室など

臭いや湿度の多い場所のみに

設置されることが多いです。

 

第3種換気の場合、

基本は負圧の力を使って空気を引っ張り

給気口から新鮮な空気を取り込むカタチです。

排気口の位置が偏った場合、部屋の扉を閉めたときや

気密力がない家は 空気が入れ替わりが難いです。

(パイプファンをディスる訳ではないです)

グリーンファンでは

各部屋の換気量を調整できます。

トイレ、洗面室、脱衣所、サンルームなど

臭いや湿気の多い箇所は排気は強め。

一方、子供部屋や小さな部屋は

換気量を少し押さえたセッティングを施します。

LDKは家族が集まり、調理や食事などで

臭いや湿気が多く発生するのため

排気量を1番多く設定します。

当社では気密測定器と

同じメーカーのコーナー札幌の

風量測定器で測定しながら

セッティングを出します。

場合によっては本体の

ディップスイッチでモーターの

回転数を調整します。

換気は 流量調整することにより

その家にあったバランスで

換気のパフォーマンスが発揮できると思います。

 

調整できないモノもありますが

調整できる換気システムならば

流量調整することをお勧めします。

換気

Posted by fok-rs