石川県河北郡内灘町で気密測 2023/11/01

稜です。

 

2023年11月1日は石川県河北郡内灘町で

㈱アソビエさまの現場の

気密測定を行いました。

(都合により、現場の外観は撮影しておりません。)

中に上がります。

屋根と壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはシャノン製。

樹脂トリプルガラスとなっています。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはウレタンで

気密処理されているようですね。

しかし、それだけではなく、

WURTHの製のシーリングテープも

気密材として使用しているそうです。

 

貼ってからしばらく時間が経つと
空気中の水分と反応して、
テープが元の厚みの何倍にも
膨張するらしく、 

サッシと枠の間に出来た隙間を
ミチミチと埋めてくれるのでしょうね。

(上の写真は過去に撮影したもので、

実際に使用されている商品とは異なります。)

 

ウレタンとシーリングテープと

での二重の気密処理。

気密に対するこだわりが

伝わってきますね。

現場は基礎断熱です。

 

基礎内も室内と同じ空間の

扱いとなりますので、

基礎に貫通部があれば

必ず塞がなければなりません。

内側からテープなどを使って

処理してあるとの事ですが…

 

念には念をです。

ウレタンを使って外側からも

気密処理をしておきましょう。

玄関ドアの下端をチェックすると、

キラキラと光が見えていました。

どうやら隙間が空いているみたいです。 

ウレタンやテープを使って

隙間を埋めました。

 

このレベルの隙間となると、

間違いなく気密に影響します。

正確な気密を測る為にもしっかりと

隙間を埋めておきたい箇所ですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。

C値改善作業(隙間埋め)を

していきます。

 

玄関ドアの横に気になる隙間。

どうやら電子錠用の配線貫通部

となっているようです。

実際に手を近づけて確認すると、

漏気を起こしていましたので、

ウレタンで気密処理をしました。

 

処理し忘れやすい箇所ですので、

配線が終わった時点で

すぐに埋めておきたいですね。

次に外周部の間柱の切り欠きを

ウレタンで埋めていきます。

 

実際に漏気を起こしていた

わけでは無いのですが、

基礎断熱であってもここから

漏気してしまうケースがありますので

一応その対策をしておきました。

 

下からの漏気を警戒している

というわ訳ではなく、

主に土台と間柱の取り合い等からの

伝い漏れを起こさせないための処理です。

最後に2階の屋根、というよりは

小屋梁の付近に出来た隙間。

 

見た感じ怪しそうな隙間が

あったとしても、

実際には漏気していない場合が

ほとんどなのですが…

ここは確かに漏気を起こしていました。

ウレタンを使って隙間を埋めて

気密処理を行いました。

 

気密測定では機械を使って

室内を減圧していますので、

外に繋がっている隙間があれば

そこから空気が室内に入ってきます。

 

私たちはその性質を利用して、

空気の漏れている箇所を探して

隙間を埋めています。

 

気密測定は単に測定するだけではなく、

漏気を起こしている隙間を探して

隙間を埋めて気密を改善する

チャンスにもなります。

問題ないと思っていた箇所や

目視では見つけられない隙間から

漏気してしまっている事もありますが、

それを見つけて処理する事が出来ます。

 

外に繋がっている隙間を放置すれば、

そこから冷気や湿気が侵入して

温度差によって結露を起こしてしまう

要因にもなりかねません。

 

普段通りに気密を確保できているか

を確認しておく意味でも、

問題があった際に気密を改善出来るように

保険をかけておくという意味でも、

気密測定は大切な事だと伝えたいです。

 

 

また、気密測定をしない場合でも、

怪しいと思った箇所や隙間があれば、

漏気の有無に関わらず気密処理

しておく事をおススメしたいですね。

 

長々と失礼しました。

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.090cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
17cm2 → 14cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.24 → 1.13
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

満足されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)と

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が、

どちらもちゃんと良くなっていますね。

 

隙間的には 3cm2 埋めたことになりますね。

数値だけ見れば大した大きさでは

無いかも知れませんが、

今回は玄関ドアの電子錠付近や

小屋張りの付近から漏気してしまう

可能性を潰すことが出来たと

個人的に捉えています。

 

勿論、もっと改善していれば

より良いとは思いますが、

数値だけで判断するのではなく

実際に隙間を見つけて埋めたという

事実にこそ意義があると思います。

 

なにより、とても良い気密。

㈱アソビエさまの素敵な家、

暖かく快適に過ごせる環境

となるでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs