福井県福井市で気密測定 ② 2023/11/03
おはようございます
健太郎です。
11月3日は 福井県福井市で
㈱中広地所さまの現場の
気密測定を行いました。
現場はパネル工法の仕様です。
断熱材はネオマフォーム。
天井の断熱は ネオマフォームに
ウレタンを吹き付けした付加断熱仕様。
サッシはYKKのAPW330防火仕様。
樹脂ペアガラス。
サッシ周りは コーキングにより
気密処理されていました。
電気屋さんがスリーブまわりを
漏気チェックしています。
その電気屋さんが玄関上部に穴を開け
電線を通す過程を見て驚きました。
まず、開けた穴に電線を通します。
長さが決まったら、100ミリ手前からコーキングを隙間に充填。
さらに10ミリ電線を進ませてコーキング充填を永遠と繰り返す。
最後に外壁側にフタをするように
コーキングを打たれていました。
漏気させないぞ!と伝わる仕事でした。
測定前チェックで気になった
給湯給水配管用の基礎貫き穴。
室内側で気密処理してありますが
このままだと伝い漏れする可能性があります。
配管と配管の隙間を埋めるように
コーキングをたっぷり
充填してもらいました。
それでは測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.095cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
さてさて、C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずはユニットバス下の
配管貫通部から。
先ほど外からコーキングを充填しましたが
まだ漏気を感じます。
配管の隙間にコーキングを充填し
ヘラで押さえて隙間を潰しました。
玄関土間まわりの基礎と土台の
取り合いにコーキングを充填。
気密パッキンを使っていますが
さらに室内側で気密を取りました。
おっと、ホールダウン金物まわりに
気密処理が無い箇所を発見。
パネルの下を貫通させ
電線を通した箇所に気密処理なし。
コーキングを充填しました。
玄関土間の上は下屋になっており
ウレタンが吹かれています。
梁と床の隙間から漏気させないために
コーキングが入っていました。
その玄関土間の上部の
2階の位置がこちら。
パネルと床の取り合いから
結構な漏気がありました。
下屋からの伝い漏れです。
隙間にコーキングを充填して
ヘラで押さえて気密処理しました。
同様な箇所からも漏気あり。
ここにもしっかりとコーキングを充填。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の測定結果は ...。
C値 = 0.069cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善を頑張った監督さんは
結果を喜び、撮影していました。
今回の C値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
11cm2 → 8cm2 と
3cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.30 → 1.19 と隙間風が入り難い
特性に大幅改善。
今回は下屋の上の
2階の漏気量が多かった。
このケースは 2階がオーバーハングした
設計でもよくある話なのでご注意ください。