福井県三方郡で気密測定 2023/11/08
おはようございます
健太郎です。
11月8日は 福井県三方郡で
㈲柴田建築店さまの現場の
気密測定を行いました。
この現場は 面材のジョイント(外壁側)を
気密テープで気密処理してありました。
なかなか、気合が入っています。
断熱材は 屋根・壁ともに
ウレタン吹付断熱。
床下は基礎断熱の仕様で 基礎内に
30倍発泡の硬質ウレタンを施工。
2階の窓からの景色。
海も山も見える
とても良いロケーション。
サッシは YKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。
サッシ周りはコーキングにより
気密処理されていました。
ここは玄関土間。
基礎と断熱材の取り合いに
コーキングが丁寧に施工されていました。
漏気し易い箇所を分かられていますね。
それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.070cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関ドアの下端から
微量な漏気を確認。
漏気が止まるまで
コーキングを充填しました。
勝手口の下端も
同様に漏気あり。
やはり、開口部のある
土間まわりは漏気し易い。
徹底して気密処理しても
測定器で減圧してチェックしないと
漏れがあるかわからないですね。
上げ下げ窓が かなりの数で
採用されていましたが
漏気はありませんでした。
梁のピンに気密テープ。
外から伝って漏れる
可能性があります。
梁と屋根の隙間をチェック。
漏気は感じませんでしたが
ウレタンをたっぷり充填しました。
そー言えば
掃き出し窓の枠に
キャップがない。
ここから微量の漏気あり。
男性では指が太くてなかなか
上手く収まらない。
㈲柴田建築店さまの
女性スタッフさんにキャップを
嵌めてもらいました。
梁と2階の床の取り合いを
柴田社長がウレタンで気密処理。
ここは効きますのでおすすめ。
ここは基礎断熱仕様ですが
定番の床と柱の取り合いを
気密処理することに。
この取り合いの漏気は
床下からではなく
壁の中に少しかかった床と
柱の隙間を伝う漏気です。
間柱も同様です。
床と床の隙間から
漏気があったため隙間に
ウレタンを充填しました。
そう言えば、気密はめちゃくちゃ良いのに
n値が 1.52と大きな隙間があるかも?
と測定器が示してます。
稜が 床下に潜って怪しい箇所が
無いかチェックすることに。
結果、2カ所ほど 排水配管の
目貼りが浮いていた模様。
ただ… 床下の換気システムの
ダクトがあってキッチン下まで
たどり着けなかった模様。
そこで、キッチン下に
アクセスできる床をめくり
柴田社長が潜ることに …。
写真は排水配管を
目貼りしているシーン。
目貼りが浮いており
かなりの漏気があった様子。
配管が下水道に繋がっているため
臭気が上がっていました。
粘って良かった ~ (^^♪
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
正確には…
C値 = 0.046cm2/m2 の超々高気密でした。
C値改善をがんばった柴田社長と
女性のスタッフさんは 満面の笑みで
結果を指さし確認!
初めて、C値=0.0cm2/m2(0.05未満)を
出せたことが嬉しかったようです。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
12cm2 → 8cm2 と
4cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.52 → 1.15 と超大幅に改善。
隙間風が入り難くなりました。
C値改善(隙間埋め作業)は
多角的な視点で確認しないといけない。
今回、改めて勉強させてもらった
現場でした。