富山県南砺市で気密測定 2023/11/28

稜です。

2023年11月28日は富山県南砺市で

㈱すぎはら建築工房さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根の断熱材はフェノバボード。

さらにその上にグラスウールを敷いた

付加断熱仕様となっています。

壁も同様にグラスウールと

外壁側にフェノバボードを貼った

付加断熱仕様となっています。

 

施工された気密シートを見ていると、

まだジョイントにテープを貼って

いない箇所もあったのですが、

外壁側の面材の取り合いで

気密処理をしているそうですので、

それが効いているのであれば

問題はありませんね。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスとなっています。

現場は基礎断熱となっています。

 

配管の貫通部を見てみると、

とても丁寧にコーキングで

気密処理が施されていました。

お風呂の給湯給水配管の貫通部も

同様にコーキングでミッチリと

気密処理されていました。

 

管同士の間隔も空けていますし、

ここまでしっかりと処理してある

現場は(個人的には)中々見ませんね…

室内側(基礎)の断熱材の取り合いまで

ちゃんと気密処理してありますので、

これで漏気を起こすという事は

そうそうないでしょうね。

 

気密に対する想いの強さが

伝わってきます。

下屋部分も見てみます。

 

面材の取り合いには

しっかりとテープが貼ってあり、

登り梁の取り合い等の外周部は

ウレタンで気密処理してありました。

 

どちらも伝い漏れの対策ですね。

ちゃんと意識して処理してあるので

素晴らしいですね。

測定を始める前に、

C値改善作業(隙間埋め)

を少しします。

 

野地板と桁の取り合い、

軒の所が少し怪しいと

思いましたのでチェック。

 

ほぼ問題なかったのですが、

一部分だけ漏気していました。

ウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

外側から処理してあるとの

ことだったのですが、

それでも漏気を起こしてしまうのは

取り合い的に複雑で逃げ道が

生まれやすいからでしょうね。

 

これで漏気も治まりましたので安心です。

勝手口付近の基礎と土台の取り合い。

ここから漏気が起きています。

 

これは別に処理が悪いと

いう訳では無くて、

玄関ドアや窓などの周りは

本当に漏気が起こりやすいんです。

 

外から気密処理をしていても、

サッシとの間から伝い漏れを

起こしてしまうので、

注意していても漏気を起こしがち。

対策としては、

室内側からもしっかりと

気密処理しておく事ですね。

 

ウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.049cm2/m2の

ウルトラ気密です!
表示は四捨五入により0.0cm2/m2!

この結果に、

立ち合いされた社長は

満足されたご様子でした。

 

処理をしっかりしてありますので

良い気密だろうとは思っていましたが、

とても素晴らしい結果ですね。

 

これでHEAT20 G2レベル&

耐震等級3だというのですから、

凄いスペックの家になりますね。

雪と地震の怖い北陸ですが、

安心して快適に生活できる

環境になりそうです。

気密測定

Posted by fok-rs