石川県金沢市で気密測定 2024/02/05

おはようございます
健太郎です。

2月5日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

1階

2階

ロフト… と

吹き抜けに足場が組まれているため

間取りが想像しにくい現場でした。

断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。

室内側に ウートップSDヴァリオ(気密シート)を
貼った気密仕様。気密テープは 同じメーカー(WURTH)の

ユラソールを採用。

大屋根に ぱんぱんに充填された グラスウール。

それを覆う丁寧な気密シート施工。

施工が大変だったと容易に想像できます。

サッシは YKKの APW430。

樹脂トリプルガラス。

サッシ周りはユラソールに

より気密処理。

床の気密は剛床の上で取ってあり

ジョイントはユラソールで気密処理。

柱周りには コーキングが入っていました。

1階の天井、2階の天井ともに

梁からの伝い漏れ抑えるため

ユラソールで気密処理。

よく見ると更にウレタンも入っています。

ユニットバスの下は

ネオマフォームが施工された

基礎断熱仕様。

断熱材のジョイントは

ユラソールで気密処理。

電気配管の貫通部もユラソール。

それでは測定します。

気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善(隙間埋め作業)を開始します。

 

玄関ドアはスニッカルペールの

木製玄関ドア。

ドアラッチ受けで調整しましたが

右上から少し漏気がありました。

ユニットバス下の

配管の下端から漏気あり。

ウレタンを充填しました。

この現場のC値改善のメインは

気密テープの浮きの押さえと

気密テープの貼り忘れチェック。

テープの浮きが見えますか?

相性の良い、同一メーカーの

気密シート&気密テープでも浮きます。

浮いたテープはしっかり押さえてから

その上から気密テープを貼ります。

施工面積が広いので

なかなかの作業量です。

おっと、小さな

貼り忘れ箇所を発見。

気密テープを上から貼りました。

おろろ…。

少し大きめの貼り忘れ箇所を

2箇所も発見。

大きい目の貼り忘れでしたが

手を入れても漏気は無い模様。

貼り忘れ部分は気密テープを

貼って塞ぎました。

すべり出し窓をチェック。

黒い部分が窓のパッキン。

このパッキンと窓枠の当たりが

悪いと漏気します。

窓のパッキンを起こすように調整。

特に角の部分は潰れて

漏気し易いので念入りに。

最後は掃き出し窓の締め直し。

召合せの気密材(布状)を

きれいに起こしてから、そーっと閉める。

 

なんかセコく思われがちですが

これもサッシ調整の大切な一環。

 

それでは再測定します。

気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.083cm2/m2 の超々高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

「サッシ調整が効いたかも!」と

嬉しそうに撮影する監督さん。

 

今回のC値改善により

αA(家全体の隙間面積)は

11cm2 → 8cm2 と

3cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.17 → 1.05 と隙間風が入り難い

特性に大きく改善。

C値改善に時間は掛かりましたが

頑張りがいがあった改善結果でした(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs