石川県かほく市で気密測定 2024/05/22
おはようございます
健太郎です。
5月22日は 石川県かほく市で
㈱サンリーハウスさまの現場の
気密測定を行いました。
約52m2のミニマムな
平屋の家です。
断熱材は天井・壁・床
共にネオマフォーム。
パネル工法の現場です。
天井に施工されたネオマフォーム。
取り合いに入ったコーキングは
かなり太めに施工されていました。
屋根側(上から)は 気密テープを
施行してあります。
柱間に施工されたパネル。
外側から柱とパネルの取り合いに
気密テープを施工。
室内側は梁周り、金物周りに
コーキングを施工。
パネルの下端や
比較的 隙間が大きい木材の
取り合いに コーキングが
入っていました。
床の剛床の取り合いは
気密テープで気密処理。
柱周りはコーキングが
入っていました。
サッシは YKKの APW330。
サッシ周りはコーキングにより
気密処理。
それでは測定します。
気になる気密測定の
結果はいかに ...。
C値 = 0.34cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
αA(家全体の隙間面積)が18cm2と
かなり隙間は少ない、良い気密スペック。
ただ …
C値 = αA(家全体の隙間面積)÷ 延床面積
と計算上、延床面積の小ささが
不利(C値)に働いています。
不利と言えば、玄関ドアが
片引き戸(YKK コンコード)でした。
下端から漏気が かなり多い模様。
片引き戸は使い勝手が良い分
ドアタイプに比べ、気密性はかなり厳しいです。
参考値になりますが 片引き戸を
目貼りすることに。
片引き戸を目貼して漏気を止めることにより
室内に圧力をしっかり掛け、漏気箇所を
分かり易くするメリットがあります。
この状態でC値改善(隙間埋め作業)を
はじめます。
おっと、玄関ドアまわりの
気密処理が忘れられていました。
気密テープで気密処理。
片引き戸の下となる基礎と土台の
取り合いから漏気あり。
ウレタンと気密テープで気密処理。
パネルの入隅に金物を取り付ける
箇所があります。その隙間がめっちゃ気になる。
ウレタンを充填しました。
隙間が大きい箇所から
微量な漏気を感じる。
片っ端から気密テープを貼りました。
見た目に隙間がなくとも
木材と木材の取り合いも漏気に繋がります。
太めの気密テープで
覆うように施工しました。
室内の入隅から
漏気を感じる。
L字に気密テープを塗布。
入隅は比較的に漏気し易い箇所。
すべての入隅に気密テープを
施工しました。
それでは測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
(玄関片引き戸を目貼りした参考値になります。)
C値 = 0.19cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
今度は玄関片引き戸の目貼りを
剥がして再測定します。
その測定結果は ...。
C値 = 0.30cm2/m2 の超高気密でした。
玄関戸 目貼りあり = 10cm2(αA)。(参考値)
玄関戸 目貼り無し = 16cm2(αA)。
このことから、玄関片引き戸の
隙間量は 約6cm2となります。
「やっぱり片引き戸は なかなか厳しいですね」と
監督さんは 詳細結果を確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
18cm2 → 16cm2 と
2cm2 の改善量でした。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.44 → 1.43 とほぼ変わらず。
玄関片引き戸を目貼りしたときの
n値は 1.17 とかなり良い。(隙間風が入り難い)
使い勝手が良い分、仕方がないですね。