石川県かほく市で気密測定 2024/08/19

稜です。

2024年8月19日は石川県かほく市で

クラード建築設計事務所様の現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根はウレタン吹き付け断熱と

なっています。

現場はパネル工法となっており、

外壁側には断熱材のネオマフォーム。

サッシはリクシルのEW。

樹脂トリプルガラス仕様と

なっています。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはテープとコーキングで

気密処理されています。

現場は基礎断熱となっています。

 

内と外に断熱材を貼ってあり、

室内側には白アリ対策として

ガラス粒剤が撒かれています。

ホールダウン金物を見ると、

全体がウレタンで覆われていました。

 

ここまでするのは面倒でしょうが、

熱橋の対策になりますのでおススメです。

壁のパネルのジョイント部分は

テープやコーキングで

とても丁寧に処理されています。

 

個人的にはテープを貼った後に

コーキング処理をしているところが

ポイント高いですね。

 

気密処理というのは、

処理する順序も重要です。

コーキングの上からテープを貼ろうとすると

浮いたり剝がれやすかったりしますが、

逆にテープの上からコーキングを打てば

テープの端が浮いたりしづらくなる

といったメリットもあるんです。

壁のPF管などの貫通部もチェック。

 

上端までしっかりとコーキングが

詰まっていて素晴らしいですね。

ロフト?に上がってみると、

床の合板のジョイントにテープ

が貼ってありました。

 

これは伝い漏れの対策ですね。

木と木の取り合いは伝い漏れを

起こしやすいので注意したいですね。

さらに下から確認してみると、

合板と胴差しなどとの取り合いに

コーキングを打って気密処理されていました。

 

逃げ道を残さないように上と下の両側で

徹底的に気密処理をしてありますね。

 

どこか一ヶ所だけ処理するのではなく

関連する取り合いなどを一通り処理する事で、

ようやく気密を確保できるんですよね。

測定を行う前に、

少しだけC値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

ホールダウン金物に吹き付けた

ウレタンの具合が気になったのか、

大工さんがさらに吹き付けて

補強してくださっています。

 

先ほどもお伝えした通り、

気密だけでなく熱橋対策として

断熱的な役割もありますので、

しっかりと処理しておきたいですね。

ロフト?の上部は天井下地を

組んだあったので、

他の場所より吹き付けが難しかった様子。

 

こちらも大工さんが気になった箇所に

追加でウレタンを吹き付けています。

 

一見隙間がなさそうに見えても

案外漏気しているケースもありますので、

少しでも気になった箇所があれば

処理しておくと良いと思います。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.032cm2/m2の

ウルトラ気密です!

表示は四捨五入により0.0cm2/m2!

この結果に、

立会いされた監督さんは

満足されたご様子でした。

 

とても素晴らしい気密ですね。

現場の気密処理を見ていると、

本当に丁寧で徹底されていますので

見ていて気持ちいいです。

 

ここまで良い気密を出せるのは、

クラード建築設計事務所さまや

大工さんたちが気密への想いやこだわりが強く

努力をされているからこそなのでしょう。

現場の外をチェックしていると、

窓から何かダクトのようなものが

飛び出していました。

 

こちらはスポットクーラーで

排熱用のダクトや排水用のドレーンが

出してあったようです。

 

確かに現場の中に入ったときにやけに

涼しかったので気になっていたんですよね。

測定時には止めなければなりませんし、

せっかく冷やした現場内の空気を

外に排出することになりますが、

測定を始める前までは快適な環境で

作業することが出来ますので本当に助かります。

 

まだまだ酷い暑さが続いていますので、

皆さんも体調を崩さないように

気をつけて下さいね。

気密測定

Posted by fok-rs