福井県福井市で気密測定 2024/09/04

稜です。

2024年9月4日は福井県福井市で

㈲四季ハウスさまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

現場は太田木材㈱さんの

テクノウォール工法となっています。

 

外壁側でこのテクノウォールと

柱などとの取り合いにテープを貼って

気密処理してあるようですね。

パネルをよく見てみると、

ネオマフォーム(断熱材)と枠との

取り合いにコーキング処理が

施されていますね。

 

ここまで丁寧に処理してあるのを見ると

気密に対して安心感がありますね。

天井の断熱材も壁と同様に

ネオマフォームとなっています。

 

こちらも室内側ではなく外気側(天井裏)で

取り合いにテープを貼るなどして

気密処理しているとの事です。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りの気密処理です。

間柱やまぐさ等との取り合いは

ウレタンやコーキングで処理。

間柱とまぐさのジョイント部分は

入隅にはテープ、表面にはコーキングと

使い分けをして処理してありました。

 

これも㈲四季ハウスさまや大工さんの

こだわりなのでしょうか。

気密材にも適材適所がありますので、

こうして考えながら処理しているのは

とても素晴らしい事だと思います。

玄関ドア周りの気密処理。

 

こちらは狭い為かコーキングで

統一して処理してありますね。

 

ただ見て分かる通りですが、

とても丁寧に処理してあるのは

間違いありませんね。

玄関横の配線貫通部です。

おそらくは電子錠の配線でしょうか。

 

貫通部にしっかりとコーキング

を打って気密処理してあります。

PF管の壁貫通部。

周りにはウレタンが吹きつけてあり、

PF管の内部はコーキングで

気密処理されていました。

さらには外壁側からも

PF管内部にウレタンを吹き付けて

気密処理が施してあります。

 

空気を完全に遮断する目的でしょうか。

内外両側で処理してあれば

まず漏気することは無いでしょうね。

 

片側に隙間が出来てしまっても、

もう片側がしっかりしていれば

そのまま気密も保てます。

経年劣化にも強くなりますね。

現場は基礎断熱ですので、

基礎を貫通している箇所があれば

測定前には塞いでおく必要があります。

 

テープでしっかりと塞いでありますね。

測定を始める前に、

C値改善作業(隙間埋め)を

していきます。

 

天井の断熱材の隅の方に

少し隙間が出来てしまっています。

手を近づけて確認したところ、

僅かですが漏気を起こしていました。

おそらく断熱材の端がグニッと

歪んでしまっている分、

天井裏側で貼ってあるテープが

浮いてしまったのかと思います。

 

漏気が止まるように確認しながら

コーキングで隙間を埋めました。

梁と胴差しを繋いで固定する為の

金物のスリット部分です。

こういったパネル工法の現場や

気密シート貼りの現場では、

位置によって漏気を起こしてしまう

可能性のあるポイントです。

 

こちらも手を近づけると

漏気しているのが分かりました。

ウレタンを吹き付けて隙間を

ミッチリ埋めてしまいました。

 

空いている隙間が大きい分

漏気量もそれなりに多くなりますし、

そのうえ隙間の奥にあるのが

金属という事もあって、

熱橋によって結露を起こしてしまう

危険性も少なからずあります。

 

気密だけでなく断熱的にも

重要なポイントだと思いますので、

しっかりと処理しておきたいですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.17cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

この結果に、

立ち合いされた社長と大工さんは

納得されたご様子でした。

 

正直なところ、天井も壁も

外気側で気密処理しているので、

処理の具合が見れなかった事もあって

どのような結果になるのかドキドキでしたが、

とても良い結果となっています。

 

この測定結果が、

天井と壁の処理がしっかりと

丁寧に施されているという

なによりの証拠ですね。

玄関には可愛らしいスリッパ立てが。

機能性が良くて便利そう。

 

この残暑もそろそろ終わりを迎え

そろそろ冷えてくる頃かと思いますが、

㈲四季ハウスさまの丁寧な施工と

太田木材㈱さんのテクノウォールが

組み合わさったこの家であれば、

気密・断熱・耐震性を兼ね備えた

暖かく快適な環境になりそうですね。

気密測定

Posted by fok-rs