石川県能美市で気密測定 2024/09/18

稜です。

2024年9月18日は石川県能美市で

㈱北製材所 ウィッシュホームさまの

現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

壁の断熱材はセルロースファイバー。

充填する前の状態での測定です。

何故このタイミングで測定するのか

と言いますと、

この壁の面材と柱などとの取り合いが

気密ラインとなっているからですね。

 

これがセルロースファイバーや

シートなどで隠れてしまっている状態だと、

この取り合いやスリーブ管などの貫通部に

万が一隙間があった場合に特定が困難ですし、

何より改善処理が出来なくなってしまうからですね。

先程の画像でも確認出来ましたが、

筋交いの周りまでしっかりと

コーキングなどで処理されています。

ちなみに上部の鋭角で狭い箇所が

コーキングではなくウレタンで

気密処理されていますが、

これは吹き付けた後に膨らむ性質を持った

ウレタンがこういった狭い箇所との

相性がいいからですね。

 

コーキングでは処理出来ない

という訳では無いのですが、

これだけ狭いとコーキングガンの

ノズルが一番奥まで届かなかったり

してやりづらいんですよね。

 

場所によって気密材を使い分けるのも

効率を上げるために重要だったりします。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラス仕様です。

サッシ周りはコーキングで

気密処理が施されています。

 

まぐさと柱の取り合いにまで

ちゃんと処理してあるのは素晴らしいです。

一階の天井と梁などとの取り合い。

こちらもコーキングで気密処理してあります。

 

それと、羽子板ボルトがウレタンで

覆われていますね。

こちらは熱橋の対策ですね。

それでは早速、測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

お風呂の配管の基礎貫通部。

少し漏気があったようで、

ウレタンを吹き付けて隙間を塞いでいます。

 

配管や配線の集中している箇所は、

その中心に隙間が出来やすい為

念入りな処理が必要となります。

屋根のウレタンをチェックしていると、

怪しい隙間を発見しました。

 

測定器で室内を減圧している最中は、

外に通じている隙間があれば

そこから実際に漏気が発生します。

こういった隙間を埋める際には、

なるべく奥の方まで隙間が埋まるように

処理する事が肝心です。

 

しっかりとウレタンを吹き付けて

隙間を埋めました。

最後に玄関ドア付近の配線貫通部。

 

面材を貫通してそのままの

状態となっていましたので、

こちらもしっかりと処理をしました。

 

それでは再度測定をします。

結果はいかに…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
25cm2 → 22cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.46 → 1.44
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

とても良い気密ですね。

今回は3箇所しか改善作業を

行っておりませんが、

3cm2 の隙間が埋まったようです・

 

なんだそれだけ?と思う方も

いるかも知れませんが、

既に気密の良い状態から

さらに隙間を探して埋めるのって

結構難しいんですよね。

 

何より、実際に外気が侵入する箇所を

埋められたという事実が重要なポイント。

 

これからの寒い季節にも負けない

暖かい家になりそうです。

気密測定

Posted by fok-rs