石川県小松市で気密測定 2024/10/03
おはようございます
健太郎です。
10月3日は 石川県小松市で
㈱BEAR’S WORKS さまの現場の
気密測定を行いました。
パネル工法の現場です。
壁の断熱材は ネオマフォーム。
柱と柱の間にパネルが
収まっているのですが
外壁側、内壁側の両方で
気密テープが貼られてました。
屋根の断熱材も ネオマフォーム。
屋根側は気密テープで、室内側は
コーキングで気密処理。
ネオマフォームを支えるピンには
気密テープが貼られていました。
サッシは YKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。
サッシ周りには
コーキングが入っています。
土間エリアを広く取った設計。
ここは 床断熱仕様。
基礎を貫く、配管まわりは
奥側で気密テープが貼ってありましたが
それだけではちょっと心もとない。
大工さんにウレタンを
充填してもらいました。
リビングは 床が
1段下がった設計。
1段下がった床は漏気しやすい。
床と壁の取り合いにコーキングを入れ
指で押さえて充填してもらいました。
では、測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.18cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
それでは C値改善(隙間埋め作業)を開始します。
まずは掃き出し窓。
建付けが少し悪く、漏気量が多い。
大工さんにサッシを
調整してもらい改善しました。
その掃き出し窓の右下から
漏気を感じる。
漏気箇所にコーキングを
充填して止めました。
サッシ1枚だけ
気密処理が忘れられていました。
おっと、梁のスリットから
漏気を感じる。
お馴染みのパターンです。
ここは下屋部分。
梁の上は外扱いになります。
スリットは上まで貫通しています。
極太の気密テープを貼って
漏気を止めました。
漏気はありませんでしたが
同様な箇所を発見。
しっかり、気密処理しました。
ネオマフォームを支えるピンが
気密処理されてないところを発見。
気密テープを貼って押さえました。
ここは土間まわり。
土台と基礎の側面の取り合いは
気密処理してあったのですが
土台の下が忘れられていました。(あるあるです)
最後は下屋部分の
梁と天井の取り合い箇所。
奥のネオマフォームの上は外扱い。
梁と天井の隙間を伝って微細な漏気あり。
取り合いにコーキングを
打って気密処理。
このパターンは現在漏気が無くても
木の水分が抜けたときに
漏気する可能性があります。
気密処理をやって損はありません。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.13cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定に立ち会いされた田村代表は
ほっとして、結果を撮影されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
27cm2 → 19cm2 と
8cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.66 → 1.33 と隙間風が入り難い
特性に大幅改善。
1段下がったリビングや広い土間エリアなど
気密に不利な部分がありましたが
大工さんの丁寧な気密施工で 0.1cm2/m2達成。
暖かい家はやはり丁寧な
施工により実現するのですね。