福井県福井市で気密測定 2024/12/09
稜です。
皆さま、あけましておめでとうございます。
今年も色々な現場の気密をより良く
出来るよう精進してまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
2024年12月9日は福井県福井市で
㈱モジュールホームさまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根と壁の断熱は共に、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラス仕様です。
サッシ周りはウレタンで
気密処理されています。
現場は基礎断熱となっています。
換気用に空けている基礎の貫通部に
型取った断熱材を仮にはめ込んで
フタをして埋めているのですが、
どうやら隙間が出来てしまっているようです。
しっかりと気密を測定するためにも
周りにウレタンを吹き付けて
隙間を埋めました。
それでは早速測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.077cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
梁の感覚が近く狭めになっている為か
暗くなっている怪しい箇所が
出来てしまっていますね。
実際に手を近づけて確認したところ
漏気が発生してました。
追加でウレタンを吹き付けて
怪しい箇所の気密処理をしました。
スリーブ管の上部にも怪しい隙間が。
こちらもウレタンを吹き付けて
気密処理を行いました。
こういった狭い箇所は
吹き付け業者のウレタンであっても
隙間が出来てしまいがちですので、
怪しいそうな箇所はなるべく
チェックしておく事をおススメします。
火打ち梁の周りにも怪しい隙間。
上でお伝えした二か所よりも
外気に通じる隙間が出来やすく
漏気量も多い印象ですので、
絶対チェックしておくべき
要注意ポイントの一つですね。
ウレタンを吹き付けて隙間を埋めます。
ちなみにこういう隙間を埋める際は
なるべく奥までウレタンが詰まるように
意識しながら処理する事をおススメします。
最後に玄関土間付近の隙間を
気密処理しています。
正確な気密を測定するためにも
ちゃんと隙間を埋めましょう。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.042cm2/m2の
ウルトラ気密です!
表示は四捨五入により0.0cm2/m2!
αA (家全体の隙間面積)が
11cm2 → 6cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.60 → 1.26
となっています。
この結果に、
立会いされたお施主様は
喜んでいるご様子でした。
いや、途轍もない気密ですね…!
C値改善作業を行う前から
既に良い気密ではありましたが、
そこからさらに αA (家全体の隙間面積)と
n値 (隙間特性値 範囲1~2)のどちらも
かなり良くなっています。
これだけ良い結果が見られると、
気密処理でちゃんと改善している
のだと実感できますので、
報われるというか嬉しい気持ちになりますね。
このまま竣工まで良い気密を
保つことができれば、
快適で暖かな生活が出来るでしょうね。