石川県野々市市で気密測定 2024/11/17

おはようございます
健太郎です。

11月17日は 石川県野々市市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

家全体を単一空間とする

スキップフロアの設計。

断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。

室内側には 気密シートが

貼られていました。(ウルト製)

気密テープは 同メーカーの ユラソール。

天井と梁の取り合いは

ユラソールで気密処理。

伝い漏れを防ぐ処理になります。

剛床のジョイント部分

柱周りはユラソールで気密処理。

さらに柱の輪郭に

コーキングが入っていました。

ユニットバスの下は

基礎断熱仕様。

配管周りは

ウレタンを吹いてから

ユラソールで気密処理。

 

その後、配管の隙間に

コーキングを充填。

断熱充填と気密処理を

担当する安藤社長の義父。

 

何やら双眼鏡で確認する模様。

最大80倍で見えるらしい。

「見える、めっちゃ見える!」

わざわさ、2階に上がらなくても

テープの施工状態が確認できる模様。

それでは 測定します。

気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

では、C値改善(隙間埋め作業)を

開始します。

この現場の改善作業は …

気密テープの貼り忘れの確認や

テープの浮きを押さえることがメイン。

双眼鏡では守備範囲が広すぎです。

近くでシートを手で触りながら

確認した方が良さそう。

おっと見つけました。

テープの浮きです。

浮いた部分を押さえ

上から気密テープを貼りました。

化粧梁は仕上がりで見える部分。

テープが貼り難い部分。

化粧梁と束の隙間から

漏気してました。

確認したところ

この束は仕上がりで隠れる部分。

気密テープを貼り

漏気を止めました。

「やっぱり、近くで触って

 確認しないとわからんな」

壁と天井の取り合いが

怪しかったので気密テープを塗布。

おっと、小さな貼り忘れを発見。

気密テープで押さえました。

小一時間くらいテープの

浮きを押さえたでしょうか。

最後に…。

サッシのパッキン当たりを調整。

特に掃き出し窓の

召合せ部分(窓と窓の重なる部分)は

要チェックです。

パッキンのヨレを調整。

気休めかもしれませんが

これで数値が変わることも

しばしば。

 

それでは再測定します。

気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.10cm2/m2 の超高気密でした。

測定に立ち合いされたお施主さまは

とても喜ばれていました。

 

今回のC値改善により

αA(家全体の隙間面積)は

13cm2 → 12cm2 と

1cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.09 → 1.06 と隙間風が入り難い

特性に改善。

C値の改善は 望遠鏡では

むずかしいことが分かりました。

漏気し易い箇所のアンテナを張り

近くで見て、触って改善することが

1番だと再確認しました。

気密測定

Posted by fok-rs