石川県金沢市で気密測定 2025/01/09

稜です。

2025年1月9日は石川県金沢市で

takeあーと さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

壁の断熱材はグラスウール。

調湿すかっとシート プレミアムという

可変透湿気密シートを貼った仕様です。

さらに外壁側にEPSを施工した

付加断熱仕様となっています。

天井の断熱材はネオマフォーム、

またはウレタン吹き付け断熱と

なっていました。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

サッシ周りはコーキングで

気密処理されていますね。

玄関土間の断熱材の取り合いも

コーキングやテープで気密処理

してあるようです。

 

テープはWURTH製のユラソール。

土間というは土足による汚れや粉、

表面の凹凸が影響してテープを

貼るのが中々困難なのですが、

強粘着かつ凹凸を埋められる柔軟性がある

製品だからこそしっかりと貼り付くのでしょう。

とても丁寧な処理ですね。

それでは早速ですが、

測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.17cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

掃き出し窓の下端辺りから

漏気があったようです。

こういった箇所での漏気は

どこが原因なのか判別しづらいので

処理が結構大変だったりします。

大工さんがコーキングで

気密処理して下さっています。

 

漏気が無くなるまで確認しながら

処理をしていたので安心です。

屋根のウレタンをチェック。

上部の隅から少しだけ漏気がありました。

 

恐らくはボードと合板の取り合いが

隅にウレタンを吹き付ける際に邪魔をして

隙間が出来てしまったのだと思います。

チュッとウレタンを吹き付けて

漏気を止めました。

 

同じようにボード等が貼ってある

ウレタン吹き付けの現場では

割とありがちなケースですので、

意外と要注意なポイントです。

壁の気密シートを見ていると、

桁と胴差しとを接合している

L型の補助金物の部分に貼ってある

テープが浮いてしまっているのを発見。

正直この状況では、

追加でテープを貼る処理が困難なので

コーキングを使って気密処理をします。

 

テープの端を覆い被すように打つのと、

浮いている箇所は中にコーキングが

詰まるように意識して処理すればOKです。

画像では確認できないのですが、

ウレタン吹き付けの端の方に

隙間が出来てしまっているようで、

割かし漏気があるとの事。

 

ウレタンでの処理が難しそうだったので

コーキングで処理をなさっていました。

高天井の上部に付いている高窓。

その付近から漏気があったようです。

こちらもコーキングを使って

気密処理を行っています。

 

こういった高所にある隙間は

普段絶対に見つけられませんし、

そもそも通常の視点では見えません。

ですが、忙しい中で隙間を探すために

態々脚立に上がってまでチェックしよう

とは思わないでしょう。

 

しかし、この気密測定のタイミングならば

こうして確認する機会を設けられますし、

実際に漏気しているか否かで

隙間を探し出す事が可能です。

 

個人的に中間時の気密測定をいうのは、

息継ぎのような役割なんだと思います。

歌ったり、泳いだりする時にも、

連続していた動きや意識を一瞬止めて

環境を整えようとしますよね。

ベストを尽くし、最後までやり遂げる為に必要な工程。

という意味では似ているんじゃないでしょうか。

最後に玄関付近の気密処理です。

 

コーキングを打った後に、

指でなぞって均しているのが

とってもGOODな処理ですね。

偏にコーキング処理といっても

打った後で上から押さえる(なぞる)か否かで

気密の取れ具合に違いが生まれます。

 

単純に残った隙間にまでコーキングが

押し込まれるので埋まりやすという点や、

接着面積が増えることによって

振動や経年劣化によって切れたり

接着面から剥離しにくくなるという点、

それに後工程の邪魔になりにくくなると

事もメリットとして挙げられます。

(過去に上げたブログからのコピペです…)

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。

 

αA (家全体の隙間面積)が
15cm2 → 9cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.37 → 1.11
となっています。

この結果に、

立ち合いされた竹澤社長たちは

納得されたご様子でした。

 

今回、αA (家全体の隙間面積)は

6cm2 の改善となりました。

元々とても良い気密でしたので、

そこから 6cm2 も埋まったというのは

素晴らしい結果なのではないかと思います。

 

これも大工さんが丁寧な処理で

隙間を埋めて下さったからですね。

掃き出し窓から顔を出して

上を見上げてみれば、

素敵な板張りの軒が目に映りました。

 

竣工時の気密測定が

今から楽しみです。

気密測定

Posted by fok-rs