石川県白山市で気密測定 2025/03/13
稜です。

2025年3月13日は石川県白山市で
㈱イシダ住建さまの現場の
気密測定を行いました。


中に上がります。

屋根・壁の断熱は共に、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。

サッシは三協アルミのアルジオ。
アルミ樹脂複合サッシですね。

CD管の気密処理です。
配線の周りがコーキングで
しっかりと処理されています。
こういった線や管が束なっている箇所は
その中心部分に隙間が出来やすく、
漏気を起こすケースがよくありますので
注意して処理したいですね。

二階の床と胴差し、桁梁の取り合いに
ウレタンが吹き付けられていますね。
案外伝い漏れを起こしやすい
箇所だったりしますので、
処理してあるのを見ると安心します。

お風呂はボード状断熱材の取り合いに
ウレタンを吹き付けて気密処理してあります。


辺りをよ~く見ていると、
ほんの一部だけウレタンが吹き付け
られていない箇所がありましたので、
追加でウレタンを吹き付けて
処理を施しました。
漏気が起こるかと言われると
微妙なラインでもあります。
しかし、不安要素は残したくないので
しっかりと処理しておきましょう。

ホールダウン金物の土台貫通部。
現場は床断熱となっており、
この穴は基礎内に通じているため、
空いたままでは漏気が発生してしまいます。
穴が大きい分、漏気量も多くなりますので
必ず埋めておきたい箇所ですね。

まず、コーキングを穴の中や
周りに打ち込んでから…

ヘラでなぞって綺麗に均します。
こうする事で、はみ出た余分な
コーキングを穴の奥に詰めたり、
金物と土台の取り合い表面に
膜を作ることも出来ます。
接着している面積を大きくしたり、
コーキングの厚みが増す事で、
経年劣化や振動による剥離や亀裂などの
ダメージを押さえられますので、
気密を長く保つことが出来ます。


先ほどもお伝えした通り、
現場は床断熱となっています。
床は大引きと断熱材の取り合いを
気密処理しているのですが、
上の画像(2枚)のような柱の切り欠き
などの部分から漏気がありました。
コレは意外と良くあるケースでして、
おそらくは柱周りの気密処理が複雑で
隙間なく処理を施すのが難しいから
なんじゃないかと思っています。
もう見えないので実際はどうなっているか
確かめようがありませんけれど。

先ほどのホールダウン金物と同様に
コーキングを打って綺麗に均すなどして
隙間を埋めてまわりました。
処理が丁寧で素晴らしいですね。

最後に玄関ドア横の配線貫通部。
埋めてありませんでしたので、
結構ヒュウヒュウと漏気しています。

本来はコーキングやウレタンで
気密処理しておきたい箇所ですが、
後の工程を考慮して一時的に
テープで目張りする事になりました。
この時、貫通部をテープを貼って
塞ぐだけでは、玄関ドアの周りから
伝い漏れが起きてしまいますので、
しっかりと周りも目張りしました。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.19cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されたご様子でした。
かなり良い結果となりましたね。
測定するまでに埋めていた箇所も
きっと影響している事でしょう。
コーキング処理の仕方からしても
気密に対するこだわりや想いなどが
どれだけの物か伺えます。
ようやく暖かな春がやって来ましたが、
また半年ほど経てば寒い季節に戻ってしまいます。
ただ、そんな嫌な季節であっても
これだけ良い気密の家であれば、
春と同じような暖かく心地の良い
暮らしを迎えることが出来るはずです。