石川県かほく市で気密測定 2025/04/24

おはようございます
健太郎です。

4月24日は 石川県かほく市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

防水シートは ウルト製の

ウートップ ハイムシールドが

採用されていました。

現場は …

家全体を単一空間とした設計。

木材の足場で隠れていますが

吹き抜けが大きく、勾配天井の仕様です。

断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。

室内側に 気密シートを施工。(ウルト製)

気密テープは 同メーカーのユラソール。

下屋部分に断熱材が充填されてます。

天井と梁の取り合いはユラソールを施工。

伝い漏れを防ぐ処置です。

剛床のジョイント、

柱の立ち上がり部分は

ユラソールで気密処理。

ユニットバスの下は 基礎断熱仕様。

断熱材のネオマフォームの取り合いは

ユラソールで気密施工。

サッシは YKKの APW430。

樹脂トリプルガラス。

サッシ周りもユラソールを

気密施工。

それでは測定します。

気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

ではC値改善(隙間埋め作業)を

開始します。

 

まずは仮ドアの下端。

目貼り部分から

ほんの少し漏気あり。

テープで押さえました。

この現場の改善作業は

気密テープの貼り忘れの確認や

テープの浮きを押さえることが

主な作業です。

テープの浮きが見えますか。

絶対漏気するわけではありませんが

可能性を潰します。

また、シートを固定する

タッカーの針の上から

テープを貼っていきます。

監督さんが気密テープの

貼り忘れ見つけました。

どこかわかりましたか?

 

正解は赤い点線の部分。

既に天井下地が組んであるため

気密テープが貼り難い。

何とか丁寧に貼ることができました。

最後に見つけた漏気箇所。

どこだかわかりますか?

正解は電線の上部に

位置するこの部分。

ウルトの強いテープが

破れたような感じ。 

 

もしかしたら電線を

固定していたテープ?

気密テープを上から

丁寧に塗布しました。

それでは再測定します。

C値改善後の結果は ...。

C値 = 0.10cm2/m2 の超高気密でした。

気密測定に立ち会いされた

ご家族は 測定結果に喜び

詳細結果を確認されていました。

 

今回のC値改善により

αA(家全体の隙間面積)は

14cm2 → 13cm2 と

1cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.15 → 1.10 と隙間風が入り難い

特性に改善。

改善前から既に

高い気密レベルの現場。

僅か1cm2の改善でした。

 

ただ、そのプロセスで行った

テープの浮きの押さえや

テープの増し貼り作業などが

経年劣化しにくい家づくりとして

役立っていると信じています。

気密測定

Posted by fok-rs