富山県富山市で気密測定 2025/05/13

稜です。

2025年5月13日は富山県富山市で

㈱作造さまの現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱はともに、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラス仕様です。

早速ですが測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.15cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

玄関ドアの両脇下端から漏気が

ありましたのでウレタンを吹き付けて

気密処理をしています。

 

漏気を起こしやすい箇所なので

なるべく丁寧に処理しておきたいですね。

玄関ドアの電子錠の配線貫通部。

 

こちらが空いたままの状態と

なっていましたのでこちらも

ウレタンを吹き付けて処理をします。

 

案外処理し忘れがちな箇所ですので、

配線が終わったらなるべく早めに

処理しておくと安心ですね。

壁のウレタン吹き付けですが、

筋交いと間柱の取り合いの狭い箇所に

隙間ができてしまっていました。

 

手を近づけて確認してみたところ

漏気を起こしていましたので、

追加でウレタンを吹き付けて

気密処理をしていきます。

こういった狭い箇所は、

ウレタンに限らず隙間ができやすいので

なるべくチェックしておきたいですね。

 

漏気しているしていないに関わらず、

怪しげな隙間ができていた場合は

気密処理しておきましょう。

 

もし今漏気していなかったとしても、

経年劣化や揺れ、木の瘦せなどで隙間が

開いて漏気を起こす可能性もありますので

埋めておくに越したことはないです。

こちらは玄関付近の柱の取り合いですが、

よく見ると外の光が見えていますね。

 

このように木と木の取り合いは、

隙間ができてしまいがちですので、

油断できませんね。

 

テープを貼ってしっかりと

気密処理を行いました。

最後にレンジフード用のスリーブ貫通部。

下から見る限りは問題なさそうですが…

角度を変えて上から覗くと、

怪しげな隙間が出来ていました。

 

確認してみたところ

案の定漏気していましたので、

気密処理をしていきます。

こちらもウレタンを吹き付けて

隙間を塞ぎました。

 

通常の人の視点では見つけられない

隙間というのもありますので、

狭い箇所や高低所は視点を変えて

チェックしてみると良いです。

 

特に今回のようなスリーブ上部の隙間は

割かし漏気量が多かったりするので

見逃さずに埋めておきたいですね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.089cm2/m2の

ウルトラ気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
26cm2 → 15cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.28 → 1.01
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

満足されたご様子でした。

 

C値改善作業(隙間埋め)の前後で

αA (家全体の隙間面積)が

11cm2 縮まっていますし、

n値 (隙間特性値 範囲1~2)も

格段に良くなっていますね。

 

上でご紹介した箇所以外にも

水抜きの穴などを処理しましたので、

それらも埋めた分もしっかりと

結果に反映されていますね。

 

ウレタン吹き付け断熱は

比較的気密を確保しやすい印象ですが、

今回のような木と木の取り合いや

スリーブ管の上部、筋交いの付近などの

狭い箇所に隙間が残りやすいので

しっかりと処理しておくことが大切です。

 

ともあれ、素晴らしい気密。

これだけいい結果ならば、

快適で暖かな家になりますね。

気密測定

Posted by fok-rs