石川県能美市で気密測定 2025/06/16

稜です。

2025年6月16日は石川県加賀市で

FeeL Design㈱さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

天井の断熱はネオマフォーム。

桁梁との取り合いにコーキングを

打って気密処理してありますね。

 

さらにこの上の外気側でも取り合いに

テープを貼って処理を施しているので、

内外二重の気密処理となっている訳ですね。

壁の断熱材はグラスウール。

 

充填する前の状態ですので、

壁の面材が見えています。

少し見づらいかも知れませんが、

この面材と柱などとの取り合いに

コーキングが入っています。

 

胴差しと間柱の取り合いまで

しっかりと処理してあるので、

伝い漏れの対策もバッチリです。

 

さらに天井と同様、

外気側でも面材の取り合いに

テープを貼っていますので、

二重の気密処理が施されています。

サッシはリクシルのTWとサーモスL。

どちらもアルミ樹脂複合サッシですね。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングで

気密処理が施されていますね。

現場は床断熱となっています。

 

床の合板の取り合いにテープを

貼って気密処理を施しています。

エアコンの先行配管の内部を見ると、

コーキングがミッチリと詰まっています。

 

これだけ丁寧に処理してあれば

コーキングが切れて隙間が…

何て事にもならないでしょう。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.18cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)を

していきます。

 

入角をチェックしてみると、

このようにホールダウン金物分の

切り欠きが少し見える状態でした。

 

気になったので手を近づけて

確認してみたところ、

漏気が起きていました。

結構しっかりとウレタンを吹いて

気密処理してあるのですが、

おそらく根元に隙間が残って

しまっていたのでしょう。

 

今回は切り欠きにコーキングを

詰めて気密処理を行いました。

柱の切り欠きもチェック。

 

この端のテープを貼っていない

箇所から漏気がありました。

こちらも大工さんがコーキングで

気密処理をして下さいました。

 

先程の画像を見ると分かりますが、

柱の取り合いから伝い漏れが

発生する可能性があります。

 

ですので、そちらにもしっかりと

コーキングを打って対策しました。

最後にスリーブ管の貫通部周り。

 

ウレタンを吹き付けた後に

コーキングで補強してありますが、

これだけやっても漏気していました。

 

見た感じは問題無さそうでも、

実際に減圧してみると漏気が

隙間の存在を知らせてくれます。

上から覆い被すようにウレタンを

吹き付けて気密処理しました。

 

狭い箇所って気密処理が難しいので、

処理が少々荒くなって隙間が

残ってしまうケースがあります。

 

ですので、こういった狭い箇所や

奥まった位置の気密処理は、

なるべく余分に大胆にウレタンや

コーキングを入れておくと

隙間が塞がりやすいです。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
23cm2 → 14cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.45 → 1.03
となっています。

この結果に、

立ち会いされた監督さんは

満足されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は

9cm2 の改善となりました。

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)も

非常に良くなっていますので、

改善処理の効果がしっかりと

反映されているようで嬉しいですね。

 

ホールダウン金物の付近や

柱の切り欠き、スリーブ管周り。

いずれも怪しいとは思えど、

実際漏気する隙間があるか否かは

目視だけでは判別できないでしょう。

 

気密測定というのは、

単に数値を測定するだけでなく、

普段は目視も出来ず探しにくい箇所や

全く思いもよらぬ箇所に出来る隙間を

見つけて埋めるチャンスでもあります。

 

そして、常日頃から気密の良い

建築会社や工務店であっても、

絶対はありません。

あくまで人の手によって

造られているものですので、

ミスは起こり得ます。

 

保険かけるという意味でも

気密測定は重要です。

 

なにはともあれ、

素晴らしい気密ですね。

暖かく快適な家になりそうです。

気密測定

Posted by fok-rs