石川県金沢市で気密測定 2025/07/10
おはようございます
健太郎です。

7月10日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

防水シートは ウルト製の
ウートップ ハイムシールド。
黒色の防水シートは
外観が締まって見えます。

この現場は 2階リビングの設計。
勾配天井に吹き抜けと
開放的な空間。

ロフトスペースも
広めの設計。

断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。

室内側に 気密シートを施工。(ウルト製)
気密テープは 同メーカーのユラソール。

1階、2階の天井と梁の
取り合いにユラソールを施工。
天井と梁の隙間を伝う
漏気を止める処置です。


1階、2階、ロフトの床の
ジョイント部分にもユラソール。
「床&天井部分から漏気させないぞ」と
施行者の熱量を感じます。

柱周りはユラソールと
コーキングにより気密施工。

サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。

サッシ周りもユラソール。

ユニットバスの下は 基礎断熱仕様。
断熱材のネオマフォームの取り合いは
ユラソールで気密施工。

基礎を貫く給湯給水の配管は
ウレタンを充填してから
ユラソールを貼る処理を細かく
4度ほど繰り返したようです。

それでは測定します。
気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.069cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

すでに良い気密ですが
C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
この現場の改善作業は
気密テープの貼り忘れの確認や
テープの浮きを押さえることが
主な作業です。

おっと、床に近い位置で
気密テープの貼り忘れを発見。

マスキングテープの
上部にも気密テープの
貼り忘れ箇所あり。

またもや床に近い位置で
5cmくらいの貼り忘れ。
気密シート内に断熱材が
パンパンに充填されているので
テープの貼り忘れからは
漏気はありませんでした。

もちろん
貼り忘れ箇所は 気密テープを
貼ってリカバーしました。

筋交い周りのテープに
隙間が出来ていたため

取り合いにテープを多めに
貼って気密を強化。

漏気しやすい箇所は
どちらかというと
テープの浮きによる気道です。

テープの浮きを押さえてから
さらに上からテープを貼って
隙間を埋めます。

そんなテープの浮きを4人で
小一時間くらい攻めました。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.069cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

立ち合いされたお施主さまは
測定結果を喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
7cm2 → 7cm2 と隙間量は
変わらず。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.12 → 1.00(最高値) と
隙間風が超入り難い特性に改善。

n値は 1に近いほど 隙間風が入らず
2に近いほど 隙間風が入り易いと
言われています。
この現場でいうと
家全体で 7cm2の隙間があるが
隙間風がものすごく入り難い
小さな隙間の寄せ集めと
言えるでしょう。
汗だくだくでがんばった甲斐が
あったというものです(^^♪