石川県野々市市で気密測定 2025/06/12
おはようございます
健太郎です。

6月12日は 石川県野々市市で
㈱イシダ住建さまの現場の
気密測定を行いました。


平屋の現場です。

断熱材は 屋根・壁ともに
ウレタン吹付。

サッシは 三協アルミのアルジオ。
アルミ複合ペアガラス。

サッシ周りはコーキングにより
気密施工されていました。

床の気密は 剛床の下の
大引きと断熱材の
取り合いで施工しています。

気密が漏れやすい
柱と床の取り合いには
ウレタンが充填されていました。

ここは玄関土間まわり。
基礎と土台の取り合いの
気密パッキンから漏気する
可能性があるため

監督さんが取り合いに
気密テープを貼られています。
何度も言っていますが
気密パッキンは完璧ではありません。
ジョイント部分、入隅などはもちろん
基礎の不陸がある部分も漏気しやすいです。

おっと、玄関ドアまわりの
気密処理がまだでした。
取り合いにコーキングを
充填して漏気を防ぎます。

ここはユニットバスのエリア。

人通口のまわりから
漏気を感じる。
気密テープを貼って
漏気を止めました。

それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.92cm2/m2 でした。
表示は四捨五入により0.9cm2/m2。

それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関土間まわり。
基礎と断熱材の取り合いの
隙間から漏気を感じる。

隙間にコーキングを充填して
漏気を止めました。

玄関ドア近くの
基礎と土台の取り合いから
漏気を感じる。
気密テープを追加で貼って
塞ぎました。

おっと、エアコンのドレン配管の
まわりに気密処理がない。

モノ陰に隠れるとあるあるです。
コーキングを充填しました。

柱周りから漏気を感じる。

すべての柱まわりにウレタンを
充填しました。

換気ダクトのまわりから
漏気を感じる。
隙間にウレタンを入れました。

窓周りの木材の取り合いに
気密テープを塗布。

木材の隙間から漏気する
可能性があるため
写真のように気密テープを
貼ると良い感じです。

最後は サッシの漏気チェック。
漏れないと思っていた滑り出し窓から
すごく漏気を感じる。
オペレーターハンドルは
しっかり閉まっているのに
なぜだろう?

サッシを開けてよく見ると
搬送用の緩衝材が2枚
くっ付いていました。
他社さんよりも目立ちにくい
ので注意が必要ですね。

2枚のすべり出し窓から
計四枚の緩衝材を撤去。

これで漏気が感じなくなりました。
やっぱり緩衝材は撤去しないと
いけませんね。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は … 。

C値 = 0.14cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善をがんばった監督さんは
とても喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
98cm2 → 15cm2 と
83cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.87 → 1.19と隙間風が入り難い
特性に超大幅改善。

今回は 緩衝材による
窓の気密性悪化が大きな
トピックだと思います。
これに気が付かず
細部まで気密処理を行ったため
平屋でも0.1が出たのかなと
感じるのでした。
窓の緩衝材による漏気は
舐めたらあかんです(^^♪