石川県金沢市で気密測定 2025/09/08
稜です。

2025年9月8日は石川県金沢市で
㈱ハザマ住建さまの現場の
気密測定を行いました。


中に上がります。
壁の断熱材はセルロースファイバー。
面材と柱などの取り合いにコーキングを
打って気密処理を施しています。

さらに外壁側でも面材の取り合いに
テープを貼って気密処理しています。
(EPSが貼ってあるのでもう見えませんが…)
内外二重の気密処理となっている訳ですね。
どちらか一方だけ処理するよりは
間違いなく気密性が上がりますし、
経年劣化で何処かに隙間が出来てしまっても、
もう一方の気密がしっかり確保されていれば
気密が悪くならないのも嬉しいポイントですね。

屋根はウレタン吹き付け断熱
となっています。

サッシはリクシルのTW。
アルミ樹脂サッシですね。

サッシ周りの処理をチェック。
取り合いをコーキングで
丁寧に気密処理していますね。

窓台やまぐさと間柱の取り合い等も
テープで気密処理してありました。
この徹底ぶり、気密への
こだわりが感じられますね。

二階の床(合板)と胴差しと桁梁の
取り合いにもコーキングが入っています。
この取り合いは伝い漏れを
起こしやすいポイントでして、
その対策をしている訳ですね。

一階の下屋部分を見てみると、
断熱材がウレタンの代わりに
ネオマフォームとなっていました。
取り合いはコーキングで
処理されているようですね。

天井の配線貫通部をチェック。
見たところ問題なさそうですが、
手を近づけて確認してみると、
僅かに漏気していました。
(黒い箇所は隙間ではなくコーキングです。)

ウレタンを吹き付けて
気密処理を施しました。
こういった一見問題なさそうな
箇所にも案外隙間は残っています。
測定器で室内を減圧する事で
実際に漏気が隙間の存在を
知らせてくれるようになるので、
気密測定中は目視だけでは
見つけられない隙間も、探して
埋められるチャンスなんです。

最後に、監督さんが屋根の
ウレタンをチェックして、
怪しい箇所を気密処理して
下さっています。
比較的気密を確保しやすい
ウレタン吹き付け断熱であっても、
隙間が残りやすい箇所があります。
それが屋根です。
火打ち梁や束柱、吊木の周り、
桁梁とウレタンの重なる位置など、
それらが障害となってウレタンが
吹きづらくなっている箇所は
隙間が残りやすいんです。
ウレタン吹き付け断熱の現場で
屋根の隙間探しをする際は、
吹き付けが難しそうな箇所を
優先して探すと効率良く隙間を
埋められるかもしれませんね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

この結果に、
立ち会いされた監督さんは
納得されたご様子でした。
屋根は監督さんが怪しげな箇所を
補修してくれていましたし、
壁は面材の取り合いをコーキングや
テープで徹底した処理を施しています。
それも内外の両側から。
気密に対する熱意とこだわりがあり、
それを形にする為の努力も怠らない。
そりゃあ良い結果が出るってもんです。
完成を迎える頃にまた寒い季節が
やってきていると思いますが、
これだけ気密の良い家であれば
暖かく快適な生活が出来そうですね。