石川県白山市で気密測定 2025/12/12
おはようございます
健太郎です。

12月12日は 石川県白山市で
建築昌英さまの現場の
気密測定を行いました。


パネル工法の現場です。
断熱材は 屋根・壁・床ともに
ネオマフォーム。

LDKは 勾配天井で
吹き抜けがある仕様。

壁は パネルの取り合いに
ウレタンを充填した気密施工。

屋根は 断熱材の取り合いに
コーキングが打たれてました。

サッシは YKKの APW330。
樹脂ペアガラス。

サッシ周りはコーキングに
よる気密施工。

それでは測定します。
気になる気密測定の結果は …。

C値 = 0.60cm2/m2 の高気密でした。

では C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関土間まわり。
土台と基礎の間から
所々に漏気を感じる。

気密パッキンが入っていますが
パッキンのジョイントや入隅、
基礎の不陸の大きいところは
漏気する可能性があります。
気密パッキンの上から
コーキングを充填して …

上から押さえて隙間に
ねじ込みました。

続いて、ユニットバス周り。
断熱材の下端に気密施工が
無いため漏気がありました。

基礎と断熱材の取り合いに
ウレタンを充填しました。

ウレタンを充填している
梁の上にはパネルが載っています。
この場合、梁のスリットから
パネルの隙間を伝って漏気する
可能性があるのでウレタン等で
埋めておきましょう。

パネル工法の
屋根断熱の場合 …

梁と天井がぶつかる
鋭角になる壁があります。
断熱材の取り合いに
ウレタンが入っていましたが
鋭角の部分から
そこそこの漏気あり。


こんな取り合いが6箇所ほど。
ほとんど漏気あったので
ウレタンをたっぷり充填して
漏気を止めました。

ここは2階の床の入隅。
隅の切り欠きから
漏気がそこそこありました。
パネルと2階の床からの
伝い漏れですね。
ウレタンを充填しました。

パネルの入隅の金物。
この隙間から漏気を感じる。

金物の隙間にウレタンを
充填して隅間を埋めました。
10個所以上あったと思います。

大工さんがウレタンを
入れているのは
梁の向こう側が下屋で
断熱材の上は外扱いです。
梁と天井の隙間から
伝い漏れする可能性あり。

同様なのが家の外周部に
あたる梁と天井の取り合い。

特に間柱欠きから伝い漏れを
発生していたため
家1周を気密施工しました。
それでは再測定。
気になるC値改善後の
結果は … 。

C値 = 0.41cm2/m2 の高気密でした。
表示は四捨五入により0.4cm2/m2。

測定に立ち会いされた
監督さんは ほっとされていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
89cm2 → 61cm2 と
28cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.53 → 1.16 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。

2時間強くらい
大工さん、監督さん、私で
C値改善を行いました。
その甲斐あって隙間が28cm2の改善。
n値も かなり良くなっていて
「隙間風が入り難くなったよ」と
機械が示しています。
耐震性能が高いパネル工法。
せっかくなら気密性能も高めて
快適に暮らしたいですよね。

