石川県金沢市で気密測定 2026/02/03

稜です。

2026年2月3日は石川県金沢市で

㈱雅さまの現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

天井の断熱材はネオマフォームで

壁の断熱材はグラスウールとなっています。

天井はネオマフォームと桁梁との

取り合いにコーキングを打って、

かつ上の外気側でもテープを

貼って気密処理を施しています。

壁は面材と柱などの取り合いに

コーキングを打っています。

 

取り合いという取り合いを

気密処理しているのが素晴らしい。

一切隙間を残さないという執念

のようなものを感じますね。

そして天井と同じように

外壁側でもテープを貼って処理を

施している内外二重の気密仕様。

 

どちらか一方のみよりも

気密が良くなるのは勿論、

万が一どこかに隙間が出来ても

もう一方の気密ラインが無事ならば

良い気密を保つ事が出来るのが

嬉しいポイントですよね。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラス仕様ですね。

 

周りはコーキングやテープを

使って丁寧に処理してありました。

床は合板の取り合いにテープを

貼って気密処理していますね。

 

よく見るとコレ、必ず先に合板の

短辺をテープを貼っていまして、

その後で長辺を処理しているんです。

 

何故そのような処理をしている

のかと言いますと、短辺の方が

圧倒的にが多いからなんです。

 

この端とはテープの端の事で、

内履きや物との接触または経年劣化

などによって、テープが浮いたり

剥がれたりしやすい弱い箇所なんです。

 

その点、長辺は柱などの障害物

に接するまではテープを切らずに

長距離貼ることが出来るので端が少ない。

 

端が多い短辺を先に貼って

端の少ない長辺を後から貼る。

そうすれば、短辺のテープの端を

長辺のテープで押さえられるので、

浮いたり剥がれたりする弱い箇所を

大量に減らすことが出来るわけです。

 

こういった処理ひとつ見るだけでも、

㈱雅さまや大工さんの気密への工夫や

熱意、理解度が伝わってきますよね。

こちらは柱周りの処理です。

先ほど長辺と短辺のテープ処理

について長々と説明しましたが、

長辺の端(弱い箇所)はどうなって

いるのか疑問に思いませんでしたか?

 

そう、画像の通りコーキングで

しっかり押さえてありますので、

こちらも浮いたり剥がれたりする

可能性はほぼ0になっています。

 

勿論その為だけの処理ではなく、

伝い漏れを起こしやすい柱の切り欠き

を確実に埋める役割があります。

 

ただコーキングを打つのではなく、

このように打った後で均せば

綺麗に切り欠きが埋まりますし、

テープの端も押さえられるので

一石二鳥という訳ですね。

続いて筋交い付近の気密処理。

 

柱との取り合いをはじめ、

合板との間に出来る隙間も

コーキングで処理してあります。

上から確認してみると、

柱と筋交いの取り合いは

こんな狭い箇所まで丁寧に

気密処理が施されています。

 

伝い漏れを起こす可能性が

0では無いという事で、

金具との取り合い部分まで

コーキングを入れている徹底ぶり。

 

素晴らしい処理だと思います。

排水管の床貫通部ですね。

 

こちらもぐるりとコーキングで

気密処理を施していますね。

 

コーキングはただ打つだけでなく、

打った後で上からなぞっているので

隙間が残りにくくなっています。

合板の外周部の取り合い。

柱やサッシの近くに出来る

溝を丁寧にコーキングで

埋めてあるのが見えますね。

 

外周部は何かと漏気を起こし

やすくなっていますので、

こういった丁寧な処理が効きます。

上2つは二階の床(合板)と

桁梁などの取り合いの処理。

よくブログで『伝い漏れを起こしやすい

ので注意』と言っている箇所ですね。

 

㈱雅さまのように、面材の位置で

内外両側の気密処理を施している場合、

取り合いの関係上そこまで伝い漏れを

起こしやすい訳でもないのですが、

 

間柱が合板と接している以上、

全く漏れる心配が無いとは言えません。

 

少しでも気密を良くするために

漏気を起こす可能性のある隙間や

経路を徹底的に潰しているのです。

玄関土間付近の気密処理です。

 

土台と基礎の間に入っている

パッキンを丁寧にコーキングで

埋めてありますね。

 

このパッキンも気密用と言えど、

ジョイント部分などは隙間が出来る

ようになってしまっているので、

コーキングでジョイント部分や

土台と基礎との取り合いを塞いで

確実に気密を確保しているのです。

お風呂周りの気密処理ですね。

 

画像だと少し分かりづらいですが、

こちらも気密材の使い分けて

綺麗に処理を施してあるようです。

 

溝が少ない面の部分はテープ。

溝があるL字の隅はコーキング。

溝が大きい外周部などはウレタン。

と、しっかり適材適所で使い分けています。

 

その箇所に適した気密材を使う事で

気密を確保しやすくなるだけでなく、

経年劣化に強い処理を施すことが出来る。

『使い分け』は永く良い気密を保つ為には

必須と言ってもいいほど重要なのです。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.075cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

天井の断熱材をチェックしていると、

端の方に小さな穴を見つけました。

 

手を近づけてみると微量では

ありますが漏気を起こしていたので、

気密処理を施しましょう。

大工さんがコーキングを使って

小さな穴を埋めて下さいました。

 

隙間が小さく、漏気が微量でも、

それが複数あれば気密への影響は

大きなものにも成りえます。

 

しかも、残り9cm2 という結果で

小さな隙間しか無いわけですから、

どれだけ小さな隙間であろうと

埋める事が肝心なんですよね。

続いてこちらはコーキングの切れ。

(画像がボケててスミマセン…)

 

先ほどと同様に微量ではありますが

漏気を起こしていましたので、

気密処理を施しましょう。

テープをペタリ。これで完了です。

 

通常、コーキング部分の補修を行う際は、

ツルツルしていてテープが貼り付かない為

同じくコーキングを使うのが一般的ですが、

表面の粘度が高いコーキングに限り

テープ等の補修でも気密が確保できます。

 

ツルツルなシリコンコーキングは×。

粘り気のある変性シリコンコーキング

やウレタンコーキングなら大丈夫です。

 

テープで補修する場合のメリットは、

接着面積を大きく取れるので

カバーできる範囲が広いところ。

 

しかし、貼り付かなかったり

直ぐに浮いて剥がれるようなら

範囲が広くても意味がありませんよね。

 

気密材って相性が大事なんです。

テープにしてもコーキングにしても

補修のしにくいものを採用してしまうと

後で面倒な事になるケースもあります。

 

気密材は使い分け・使用順序・相性。

良い気密を作る上で重要な要素ですので

少しでも覚えて頂けたらなぁと思います。

掃き出し窓の右下端から

少し漏気があったようでして、

大工さんがコーキングを使って

気密処理して下さっています。

 

まずコーキングを普通に打って…

その後でヘラを使って上から

なぞって押さえています。

 

この工程があるのと無いのとでは

隙間の塞がり具合や耐久性が

かなり違ってきますので、

コレも重要な要素の一つです。

他にも給湯給水管の貫通部に

少し漏気している箇所があって、

気密処理を施したり…

玄関ドア付近の土台の取り合いに

テープを貼るなどして改善処理をしました。

 

さて、再度測定をしてみましょう。

結果はいかに…

C値=0.042cm2/m2の

ウルトラ気密です。

表示は四捨五入により0.0cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
9cm2 → 5cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.37 → 1.05
となっています。

この結果に、

立ち会いされた㈱雅の中井代表(右)や

大工さんたちは喜んでいるご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)が

4cm2 改善したという結果ですね。

 

改善前から既にとても良い気密でしたが、

そこから4cm2 埋まった訳ですから

本当に凄いことですよコレは。

 

なんてったって、大きな家の中で

どこにあるかも分からないし見えない

隙間を9cm2 中 4cm2 ほど

探して埋めたんですからね。

 

それもこれも㈱雅さま(と私たち)が、

気密に対する並々ならぬこだわりと想いを持ち、

それを叶えられるほどの経験と知識があれば

こそ成しえた結果というものでしょう。

 

理想を現実にするための力を

備えている㈱雅さま。脱帽です。

気密測定

Posted by fok-rs