石川県金沢市で気密測定 2026/02/27
稜です。

2026年2月27日は石川県金沢市で
トラスト住建㈱さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

現場の断熱は屋根・壁ともに
ウレタン吹付断熱です。

サッシはリクシルのEW。
樹脂トリプルガラス仕様です。

チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングを使って
気密処理が施されていますね。

現場は床断熱となっており、
床の合板の取り合いにテープを
貼って気密処理を施しています。


お風呂周りの気密処理です。
隅や面などはコーキングで、
排水管などの貫通部はウレタン、
外周部はテープを使って処理しています。
処理する箇所ごとに気密材を
使い分けているのが良いですね。

測定を始める前に、
玄関ドア周りの気密処理を
まだしていない状態だったので、
監督さんがコーキングを打って
その後ヘラで均して処理しています。
このコーキングを押さえて均す
作業を実施するのとしないのとでは、
気密の取れ具合や耐久性において
かなり差が出てしまいますので、
余裕がある場合はやっておいて
絶対に損は無いと思います。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
こちらは梁の接合金物のスリットです。
梁が半分ほどウレタンで埋まっていますね。
スリットは上部まで貫通しているので、
反対側がウレタン等で塞がっていないと
外気がスリットの内部を通って
室内にまで侵入してしまいます。
手を近づけて確認してみたところ、
漏気を起こしていました。

ウレタンを吹き付けているのに
なんで漏気してしまうのかと
疑問に思う方もいるでしょう。
答えは簡単。
意識して吹き付けしていない限り、
そう都合よくスリットは塞がって
くれないという事です。
現に漏気していますからね。
絶対に漏れるという訳ではありませんが、
高確率で漏気を起こす箇所ですので
怪しいと思った場合は必ず確認しましょう。
この場合の処理としましては、
まずウレタンを使ってスリット内部
や表面の金属部分を塞ぎまして…

その上から粘着力の高いテープを
貼って完全に塞ぐのがベストでしょう。
ウレタンは金属による熱橋の対策も
兼ねたものですので、空洞となる
スリットの内部だけでなく接合金物の
表面部分も処理しておきたいですね。
断熱性を優先する場合は、
ウレタンを大量に吹き付けて
蓋をするのも良いと思います。
その場合、ウレタンが落下しないように
注意して処理を施す必要がありますが。

続いてこちらは、
まぐさと柱の取り合いに出来た隙間。
隙間の開き具合が気になったので
確認したところ微量の漏気がありました。

こちらも先程のスリットと同様、
ウレタンで隙間を埋めた後に
上からビッチリとテープを貼って
気密処理を施しました。
先程のスリットは隠れる部分なので
全体をウレタンで覆い被すぐらいに
吹き付けても問題なかったのですが、
こちらは後工程の事を考慮すると
なるべくはみ出さないように
処理を施さねばなりません。
隙間にチュチュッとウレタンを詰めて、
外にはみ出ないように薄手で強粘着の
テープをビッチリと貼り付けてしまえば、
後工程の邪魔にならない処理の完成です。

こちらは玄関ドア横の配線貫通部。
スッポリと穴が空いていますね。
案の定漏気していたので処理をします。

こちらはコーキングを使って
気密処理を施しました。
結構忘れがちな箇所なので、
配線が完了したらなるべく早めに
埋めておきたいですね。

先ほどチェックしたお風呂周り。
排水管の付近に漏気を起こす
隙間が残っていたのですが、
どこにあるか分かりますか?

正解は『排水管の支柱のために
断熱材に切り込みを入れた部分』でした。
さっきは右から確認したのですが、
その時は死角になっていたので
この切り込みに気付かなかったんです。
お恥ずかしい話ですが、
測定器で減圧している状態だから
実際の漏気を頼りに隙間を見つける
事が出来たって訳です。

こちらもコーキングを使って
切り込み部分を気密処理しました。
この画像にしても上の方で載せた
画像にしてもちょうど排水管の
左下辺りが死角になって見えません。
カメラの問題かというとそうでは無くて
人間の目でも大体このように映ります。
ですので、隙間探しをする際は
複数の角度から確認するのが重要なんです。
特に高所や低所は人の視点の問題で
確認しづらくなっていますので要注意。
見づらければ勿論気密処理もしづらいので
その分隙間が残りやすくなります。
パッと見で隙間が無さそうな箇所も、
実際は死角に大きな隙間が残って
しまっている可能性もある訳です。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…

C値=0.093cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
17cm2 → 11cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.44 → 1.12
となっています。

この結果に、
立ち会いされた監督さんは
満足されたご様子でした。
今回は αA (家全体の隙間面積)を
6cm2 改善した結果となりました。
玄関ドア横の配線貫通部や
梁のスリットなど大きめの隙間を
埋めたのが効果的だったのでしょう。
隙間が大きく、侵入経路が短いほど、
外気がそのままの温度(高温・低温)で
室内へ入り込んでしまいますので、
温度差による結露が生じやすくなります。
人の目でチェックするだけでは
限界というものがあります。
ですが、気密測定を実施する事で
その時点の状態(隙間の有無)を確認し、
実際の漏気を頼りに隙間を探して埋める
機会を設けることが出来るんです。
そのため、中間工事中の気密測定は
快適な家を創るために欠かせない
ものの一つと言っていいと思います。
気密への熱い想いとこだわりを持って
測定し続けているトラスト住建㈱さま
だからこそ、これだけ良い気密の家を
建てることが出来るんでしょうね。

